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2019.08.30

サカナクション山口一郎が屋上庭園をプロデュース 「五感で癒しを感じる」

GINZA SIXの屋上「ROOF TOP ORCHESTRA-音を奏でる庭園」について語る山口一郎(右)


しかし、その一方で近年はユニクロやGU、ZARA、H&M(昨年閉店)などのファストファッション、GINZA SIXの各店舗やプラダなどラグジュアリーブランドが立ち並び、外国人観光客が行き交う。同施設にしても最先端のファッションと日本の伝統である能楽堂がひとつの施設に同居していることから、再開発を進めながらも伝統も残そうというルールが感じられる。

話を「ROOF TOP ORCHESTRA」に戻そう。30分に一度、約30秒間の調律モードという特別演出が行われる。オーケストラが演奏前に調律をするように、NFが作り出した音と光が会場を包む。NFの黒滝節也は「GINZA SIXにかけて6のバリエーションが流れ、すべての音が順番に混ざり合い、ひとつのハーモーニーになるのが調律モード」と説明した。

NFは「各界のクリエイターとコラボレーションを行いながら音楽と様々なカルチャーが混ざり合うコンテンツを企画・運営し社会貢献や、より良いライフスタイルの提案を実現させる」ことをミッションにサカナクションの山口一郎が発起人となっているプログラム。

現在もLIXILギャラリーで「クリエイションの未来展 第19回」に建築家の隈研吾、デザイナーの森永邦彦とともに参加している他、Made in ピエール・エルメ丸の内の店内サウンドをディレクションしているなど、山口はサカナクションのアーティスト活動以外にも活躍の場を広げている。

「ROOF TOP ORCHESTRA」はGINZA SIX屋上「GINZA SIX ガーデン」で10月31日まで開催されている。営業時間は日没から23時。高さがあるだけに銀座のネオンも気にならず、静寂がある。この機会に水盤と木々が茂る空間で身も心も癒やしてみるのはどうだろうか。

文・写真=本多カツヒロ

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