スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

ロジャー・フェデラー(Getty Images)

ロジャー・フェデラーは今年も、「世界で最も稼ぐテニス選手」のタイトルを堅守した。これで14年連続の首位となる。2019年6月1日までの12カ月間にフェデラーが獲得した賞金とエンドースメント契約料、出演料などは、合計9340万ドル(約98億7200万円)に上った。

スポーツ界を象徴する世界的な選手たちの中でも、フェデラーほど数多くのスポンサー企業を持つ選手はいない。タイガー・ウッズやレブロン・ジェームズ、クリスティアーノ・ロナウドなどを上回る数の企業とエンドースメント契約を結ぶフェデラーは、それだけでも年間6000万ドル以上を稼いでいる。

フェデラーは8月、38歳の誕生日を迎えた。「時の翁」もいずれは彼に追いつくだろう。だが、引退してもファンたちの共感を呼ぶ存在であり続けると考える日本の衣料品ブランド、ユニクロは昨年、3億ドルで10年間の契約を結んだ。それまでの20年、フェデラーはナイキと契約していた。

最新の収入ランキングで2位につけたのは、ノバク・ジョコビッチだった。グランドスラムの直近の5大会のうち4つで優勝したジョコビッチの年収は、およそ5060万ドル。そのうち約3000万ドルは、スポンサー企業であるラコステ、アシックス、セイコー、ヘッド、ネットジェッツ、アルティメット・ソフトウェアとの契約料、出演料などからの収入だ。



ランキングの5位までにはその他、錦織 圭、ラファエル・ナダル、セリーナ・ウィリアムズが名前を並べた。

上位の選手のうち、グランドスラムでの優勝経験がないのはアレクサンダー・ズベレフ(7位)と錦織(3位)だけだ。それでも、錦織の最も成功した日本人テニス選手としての地位は、数多くのスポンサー企業の獲得につながっている。

錦織と契約しているアサヒビール、NTT、日本航空、リクシル、プロクター&ギャンブル、日産はいずれも、2020年東京五輪の公式パートナーであり、錦織は大会の顔となる選手の1人だ。

上位の半数は女子

テニスは女子選手が男子と同水準の収入を得ることができる唯一の主要スポーツだ。フォーブスがまとめた最新の「世界で最も稼ぐスポーツ選手」 100人のランキングでは、女性では唯一、ウィリアムズが名前を連ねただけだったが、テニス選手に限ってみれば、上位10人の半数が女性だ。

2018年の全米オープンで優勝して以来、何社もの企業とエンドースメント契約を結んだ大坂なおみは、今後もさらに多くのスポンサーを得ることになると見込まれている。そのうち契約料が最も高いのは、今回のランキング作成にあたっての期限とした6月1日のわずか2カ月ほど前にサインしたナイキとの推定1000万ドルの契約だ。

大坂はその後、フィットネスツールのハイパーアイス(Hyperice)、スポーツ飲料のボディーアーマー(BodyArmor)、スマートヘッドフォンのミュジク(Muzik)とも契約している。

編集=木内涼子

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