テイラー・スウィフト新作が初日45万枚、CD予約注文が好調

テイラー・スウィフト (Kevin Mazur/by Getty Images for ABA)

テイラー・スウィフト (Kevin Mazur/by Getty Images for ABA)

テイラー・スウィフトの新アルバム「ラヴァー」は発売から1日で、2019年の米国の音楽業界の記録を塗り替えようとしている。

米ビルボードによると、スウィフトの通算7枚目のスタジオアルバムは、8月23日の発売初日に約45万枚を売り切った。その前週に最大のセールスを記録したのは、ジョナス・ブラザーズの「Happiness Begins」で、1週間で35万7000枚を販売していた。「ラヴァー」は既に、2017年12月に初週120万枚超えを達成した前作の「Reputation」に次ぐ記録を打ち立てた。

新作の初日の売上げの大半は、CDの予約注文によるものだった。量販店のターゲットは4つのスペシャル盤を用意し、スウィフトの手書きの歌詞や写真などを封入した。さらに4枚を同時に購入した顧客には特別割引も提供した。公式サイトでも、グッズとアルバムがセットで販売され、アルバムのロゴ入りのウォーターボトルや、トートバック、パーカーなどが販売された。

ビルボードの記事によると、これらの販促活動により「ラヴァー」の米国での初週の売上げは55万枚に達する可能性があるという。今回のアルバムは、スウィフトが初めて発売初日にストリーミング配信を開始した作品であり、合計の初週売上げは70万ユニット(フィジカルとデジタル売上げの合算)到達が見込まれている。

現時点で、今年最大の初週セールスを記録したのは、ジョナス・ブラザーズの「Happiness Begins」で、6月22日のチャートで41万4000ユニットを売上げていた。

スウィフトは6作連続で、アルバムチャート「ビルボード200」の首位を獲得する見通しだ。「ラヴァー」の初週売上げは、100万ユニットには届かないかもしれない。彼女の過去の4作(「Reputation」や「1989」「Red」「Speak Now」)は全て、初週100万ユニットを達成していた。

しかし、スウィフトが史上稀に見る成功を収めたアーティストであることは間違いない。とりわけ、ストリーミングの登場以前にデビューした女性アーティスの中で、彼女は傑出した存在感を誇っている。

編集=上田裕資

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