ビジネス

2019.08.27

クラウド監視プラットフォーム「Datadog」が米国で上場申請

Datadog共同創業者のOlivier Pomel(CEO・右)とAlexis Lê-Quôc(CTO・左)(同社提供)

クラウドアプリの監視プラットフォームを提供する「Datadog」が8月23日、米証券取引委員会に上場目論見書を提出した。Datadogは昨年、売上げを2倍に伸ばしたことが確認された。

クラウドベースのアプリケーションを監視する、クラウドモニタリング企業はここ最近、巨額の資金を集めている。Datadogの競合のSignalFxは8月21日、ビッグデータ解析のSplunkに約10億ドルで買収されたと発表した。この分野では8月に上場したDynatraceの株価も、取引開始初日に49%の急騰となった。

2010年にOlivier Pomelが設立したDatadogは、1億4790万ドルのエクイティ出資をICONIQ CapitalやIndex Venturesらから受けており、企業価値は6億4000万ドルとされていた。

Datadogはフォーブスが優れたクラウド企業を選ぶ「Cloud 100」ランキングの2018年版で、19位に入っていた。同社の株式はDOOGのティッカーシンボルで取り引きされる予定だが、売り出し価格はまだ決定されていない。

ニューヨーク本拠のDatadogの2018年の売上げは2億ドルに達し、1100万ドルの損失を計上していた。調査企業ガートナーによると、クラウドモニタリングの市場規模は2023年までに370億ドルに達し、今後も参入が相次ぐ見通しだが、飽和化の懸念は少ないという。

Datadogは提出書類で「全ての分野の企業らが、クラウドのインフラ適応に向けてプラットフォームの再構築を進めている」と述べた。「当社は、今後さらに顧客基盤を拡大していけると見込んでいる」

Datadogは以前から上場計画を公にしていた。同社のIPOの幹事会社はJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス、クレディ・スイスらが務めるという。

編集=上田裕資

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