Close RECOMMEND

Everything You Need / Shutterstock.com

米玩具大手ハズブロは先ごろ、持続可能性に関する取り組みを強化する方針を明らかにした。玩具やゲームなどの商品のパッケージに使用するプラスチックを段階的に廃止し、2022年末までに全廃する計画だ。

ただし、対象とするのは包装材のみ。アクションフィギュアやその他の人形などには、引き続きプラスチックを使用する。同社は新たな取り組みについて、おもちゃの購入に伴う最大の無駄、つまり、購入後すぐにゴミになる可能性が高い部分を対象にしたと説明している。

同社はおよそ10年前から、自社製品が環境に与える影響を軽減するための努力を継続してきた。今回の決定は、その一環だという。

新たな取り組みは、ボードゲームの「モノポリー」「ナーフ(Nerf、おもちゃの銃)」、トレーディングカードゲームの「マジック:ザ・ギャザリング」などのブランドを持つ同社がいくつかの面において信頼を得る上で役に立つものだ。

最近の若い親たちは、持続可能性に関心が高い。そして、一般的なアクションフィギュアや人形の包装材によって発生する大量の廃棄物に恐怖を感じている。

「使い捨て」に対応

ハズブロが販売する玩具の大半は、今後もプラスチック製が占めることになる。だが、ジョン・フラスコッティ社長兼最高執行責任者(COO)によれば、今回の決定により同社は、玩具業界における「飲料水のボトル」問題に対応することができるという。

玩具自体は通常、長年にわたって使用される。だが、パッケージは「飲料水のボトルと同じように、使い捨てにされるプラスチック製品だ」。

同社は2010年、アクションフィギュアやおもちゃが箱の中で動かないように固定するために使用していたワイヤーの使用を中止。ラタン(籐)のひもに置き換えた。また、昨年からは包装材に植物由来のバイオプラスチック(バイオPET)を使用している(新たな取り組みにより、今後はこれも使用も中止する)。

さらに、同社は無料のリサイクル・プログラムを運営する「テラサイクル(TerraCycle)」と提携している。顧客が送料無料で送付できるテラサイクルの出荷ラベルを印刷して使用し、不要になった玩具を同社に送れば、それらは新たな製品の材料として使われることになる。

トイザらスの最高経営責任者(CEO)だったコンサルティング会社ストーチ・アドバイザーズのジェリー・ストーチCEOはハズブロの取り組みについて、賢明な行動だと評価している。

「確かに、ミレニアル世代とそれより若い世代の親たちが、持続可能性の問題により高い関心を持っていることを示す証拠はいくつもある。つまり、(新たな取り組みは)同社の顧客にとっても魅力的だということだ。ビジネスとしても優れている」

ハズブロにとって今後の課題となるのは、商品を清潔に保つと同時に損傷を防ぎ、販売する場所によって異なる陳列時の環境にうまく対応する包装材を開発することだ。

編集=木内涼子

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい