負債を生みがちなクレジットカード 子どもに持たせるべき?

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私たちはキャッシュレス社会に近づいているようだ。これは同時に、デジタルウォレットや金融アプリ、そしてクレジットカードを使う子どもたちが増えていることを示している。デジタルウォレットや金融アプリは、お金について理解している年長の子どもたちには良い学習ツールとなり得るが、クレジットカードはどの年齢にとっても危険かもしれない。

多額の借金に埋もれた人を多く目にするファイナンシャルプランナーとして、私はどの年齢でもクレジットカードの使用を思いとどまるよう勧めることが多い。米連邦準備金制度(FR)によると、クレジットカードローンの総額は最高記録に達し、1兆ドル(約107兆円)を超えている。

また、金融情報サイトのクレジットドンキー・ドットコム(CreditDonkey.com)は、米国での個人のクレジットカード負債額の平均は2016年末時点で5331ドル(約57万円)と推測している。さらに、ほとんどの米国人はクレジットカードの負債を毎月全額返済していないため、利息の支払いが生じている。

私は通常「こうした数字を怖がる必要はない」と言うところだが、これは怖がる必要があるものだ。クレジットカードの所有は誰しも軽く見てはいけないもので、子どもの場合はなおさらだ。

クレジットカードローンは簡単に増えてしまう。パーソナルファイナンス情報サイトのウォレットハブ(WalletHub)の報告書によると、新たなクレジットカードの申し込みに対する平均利息は2018年第4四半期、19.24%だった。これを返済するのは難しいかもしれない。

しかしクレジットカードを正しく活用すれば、年長の子どもはいくつか恩恵を受けることができる。10代の子どもは、責任を持ってクレジットカードを使うことで信用を構築できるし、クレジットカードは金銭管理の素晴らしい実践ツールにもなるかもしれない。

一方で、子どもがクレジットカードを使い過ぎたり期限通りに払わなかったりすれば、あなたも子どももトラブルに巻き込まれることになりかねない。子どもがクレジットカードを手にする2つのシナリオと、責任を持って使用する方法は次の通りだ。
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翻訳・編集=出田静

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