負債を生みがちなクレジットカード 子どもに持たせるべき?

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米国では、子どもの年齢が18歳未満であれば法律上の成人と見なされないため、本人名義でクレジットカードを契約することができない。この場合、子どもをあなたのクレジットカードの認定使用者とすることができる。こうすれば、子どもはカードを使うことができ、信用報告書にも子どもの名前が表示されるが、子どもはその口座に対し法的責任を持たない。

これにより、子どもは損をすることなく信用構築を始め、クレジットカードを使う練習をすることができる。この方法を選ぶ場合は、いつクレジットカードを使ってもよいかを事前に必ず決めておくこと。緊急時にしか使わないことにしてもよいし、ガソリンの補給や学校で使うもの、食べ物などに限定することもできる。

どのような基準を設定する場合も、使用状況の監視を怠らないこと。子どもが一定額以上を使った場合に通知が来るよう設定することが一つの選択肢だ。また、一部のカードは認定使用者に対する限度額を設定できるため、金銭的代償を伴う過ちを未然に防ぐことができる。

18歳以上21歳未満の若者は、米国では本人名義でカードを作ることができるが、借入額を返済するための十分な収入があること、あるいは連帯保証人がいることが条件だ。2つ目の連帯保証人になる選択肢を選んだ場合、子どもは自分名義でカードを作ることができ、その口座に結びつけられた負債に対しても法的責任を持つことになる。

その場合、連帯保証人であるあなたもその負債の責任を負うことを覚えておくこと。カードの連帯保証人になる場合は、あなたが安心できる信用限度額を設定しておくようにしよう。最初はその額が低ければ低いほどよい。子どもがカードを責任を持って使えることを証明したら、その額を増やせばよい。

子どもにクレジットカードを持たせることは、責任ある支出や金銭管理、信用構築の方法について学ぶきっかけになるかもしれない。しかし人生の他のものと同様、限界を設けて責任を持って扱わうことが必要だ。

子どもに、クレジットカードを使用する潜在的な危険をあらかじめ確実に理解させておくこと。大人として責任あるカードの使用方法(絶対にクレジットカードの残高を繰り越さず、常に期限通りに支払うこと)を学んでほしいためカードを与えていることを子どもに説明しよう。

翻訳・編集=出田静

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