フォーブス ジャパン コミュニティプロデューサー


お客様自ら接客したり、洗い物をしたり…

━━安全安心な場所作りで工夫しているところはどこでしょうか。

まずは会員制にしているところです。その理由は、お互いの顔と名前がわかる関係でいたかったからです。誰か知らない人と、毎回信頼関係を築くのは難しいですが、お互いに誰かわかっていることで「仲間」と呼びやすくなります。

また、招待制なので、文脈を全く理解していない人が来ないことで、6curryの空気を守れていると思います。

━━コミュニティは熱量を担保するのが難しくもあると思います。それを維持している秘訣はどこにあるのでしょうか。

私たちは会員さんのことを「お客様」ではなく「仲間」だと思っています。つまり、6curryKITCHENという場所を面白い場所にし続けることを私たちだけでやるのではなく、会員さんに「一緒に面白くしてね」とお願いしています。

その結果、一般的にはお客様である会員さんが、カウンターの中で接客していたり、会員制の説明をしていたり、洗い物をしていたり。そういうことが日常的に起こっています。

サービスの受け手ではなく、一緒にサービスを作る「作り手」の側に会員さんを巻き込んでいるので、6curryのことを会員さんも自分ごと化してくれて、熱量が高く維持されているのだと思います。

資金調達は世界を目指しているから

━━資金調達を実施して、コミュニティの規模拡大を目指すのはなぜでしょうか。

6curryの6は、「六次の隔たり(友達の友達の……と6ステップを経ると、世界中は友達でつながるという説)」から由来しています。私たちは、コンセプトとして「EXPERIENCE THE MIX.」を掲げている通り、世界中の人たちと混ざって、カレーを通じて面白いこと、新しいことを仕掛けていきたいと思っています。

そのためにも世界中に6curryコミュニティを作って、誰もがつながりたい人と6curryを通じてつながって、混ざり合える未来を目指しています。


筆者も一度6curryの会員に招待されて、その不思議な空間に足を踏み入れたことがある。その時ドリンクを運んできたのは、店員ではなく会員だった。その会員は自然に私たちの輪の中に入り、会話が生まれた。まるで誰かのホームパーティーに呼ばれたような安心感だ。

新しい生き方や挑戦をした人が孤独にならない場所。6curryの需要は、社会の中で新しい道を切り開く人がいればいるほど、今後も増えそうだ。

文=井土亜梨沙

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