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2019.08.25 12:30

20万台突破! 世界が乗りたい電動SUVは三菱のPHEV


トップギア編集部による新アウトランダーPHEVの評価は、一旦エンジンなどの進化を褒めつつも、やはり辛口なコメントが多い。

「後輪のモーターは13馬力上がって94馬力になりましたが、0-100km/hの加速タイムは0.5秒しか速くなっていないし、電動走行可能な距離は60kmから65kmまでしか伸びていません」とあるが、僕から見ると、車重1900kg以上の重い電動SUVしては立派な距離だろう。

トップギアはさらに、「エンジンが大きくなったことと、バッテリーの容量も拡大したことによって、EVモードでの最高速は135km/hだと、やっとM11(という高速道路)での平均速度まで達している。ステアリングもブレーキも改良されているそうだが、試したところ、ブレーキもハイブリッドにありがちな人工的なペダルフィールだし、ステアリングの反応も若干遅め」と指摘する。

しかし僕から見ると、旧型の2L仕様のステアリングはそうだったけど、新2.4L仕様では随分とフィーリングが良くなったと思うし、ブレーキフィールは一般のガソリン車とまではいかないにしても、ペダルフィールの剛性感は十分だ。



僕も3回ほど旧新アウトランダーPHEVに乗っているけど、外観を見ても、運転しても、確かに同車の歳は感じるが、車内のコンセントから炊飯器が使え、eバイクの充電もできるほどオールマイティな電動SUVはないと思う。しかもこれほどリーズナブルな価格で。

トップギアがどんなに辛口的なコメントを飛ばしても、なぜアウトランダーPHEVが20万台のセールスを突破したかと言えば、多くの一般顧客から見ると、この車こそが「一番乗りたい、理想的なSUV」だからだ。ドイツ勢から魅力的なEV流SUVが登場してこようと、この車より燃費が良く、走りが充実し、しかも価格がリーズナブルなSUVは当分出てこないのではないかと思う。

連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら>>

文=ピーター・ライオン

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