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フォーブス ジャパン編集部 エディター


可愛いデザインに惹かれて購入されたのだとしたら、その人にはその1着しか響いてなくてブランドは残らない。結果、そのブランドのファッションを着続けないので、一過性で終わってしまう。カルチャーへの共感がないとブランドづくりが難しいと思っています。

だからこそ、個人的にはメッセージ性がある方とのコラボレーションを重要視しています。WIND AND SEAでは過去に21歳のデザイナー・KEIさんが手掛ける「Youth Loser (ユースルーザー)」とコラボレートした商品を販売した時には、店舗の前に数百人のお客様に並んでいただけました。



世の中の誰もが知っているわけではないけれど、KEIさんのブランドのインスタグラムアカウントには8.3万人、本人のアカウントには10万人のフォロワーがいます。メッセージ性があり、そこに共感する人たちがいたのでコラボレートした結果、人気が出た。こういったことが大事だと思います。

展示会の回数も年4回。短サイクルで需要を見る

──今後、WIND AND SEAというブランドをどうしていきたいと思っていますか?

赤坂:今後はディレクターである熊谷さんの人生、哲学、仲間など内側にあるものを掘っていく価値が多いにある、と思っています。最近、フォトTシャツの販売を始めているのは彼にフォトグラファーの一面があるからです。その写真は熊谷さんにしか撮れないし、彼が世界中を旅行して撮った写真は1点しかない。そういった唯一無二のものを作っていきたいです。



展示会の回数も春夏、秋冬の2回ではなく、春夏秋冬で年4回やるつもりです。将来的にはその倍やってもいいかもしれません。短サイクルで需要を見て、データに基づいてオンラインで商品を販売するサイクルをぐるぐる回していきたい。それをやりつつ、ブランドのフィロソフィーを固め、共鳴してくれるファンをつくっていく。

そして、そのフィロソフィーに共感するのはマスの方々ではなく、エンターテインメント、ミュージック、アート、スポーツ、格闘家、経営者などのトップの人たち。これらトップの方々の向こう側に多くのファンがついているので、トップの方々に共感してもらうことが大事です。

何かをつくって、ブランド化して、ファンを形成していく。このストーリーそのものにとても興味があるので、そのアウトプットが必ずしもアパレルである必要はありません。個人的には、いろんなものに取り組んでいく中のひとつがWIND AND SEAでいいな、と思っているので、これからさまざまなことに取り組んでいこうと考えています。

文=新國翔大 人物写真=小田駿一

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