Got my mind on your money.

キャロライン・ラファエリアン(Photo by David Livingston/Getty Images)

ジュエリーブランドの「アレックス&アニ(Alex and Ani)」は今年7月、同社の資金の貸し出し元であるバンク・オブ・アメリカが性差別を行い、連邦法に違反しているとの訴訟を起こしたが、1カ月も経たないうちにその訴えを取り下げた。

女性富豪のキャロライン・ラファエリアンが運営するアレックス&アニは、バンク・オブ・アメリカに対し、11億ドルの損害賠償を求めていた。同社の弁護士のHarmeet Dhillonは、訴訟の取り下げを認めた。

「キャロライン・ラファエリアンとアレックス&アニのチームは今後も、米国を代表するブランドの前進に向けての努力を続けていく」とDhillonは声明で述べた。

バンク・オブ・アメリカの広報担当のBill Halldinは、今回の訴訟でいかなる費用も支払っていないと話した。「当社はアレックス&アニ側が、自発的に訴訟を取り下げたことを歓迎する」とHalldinは述べた。

「当銀行はいかなる性差別も行っておらず、世界の多様なビジネスを支援している。今後もアレックス&アニに対するサポートを継続していく」

バンク・オブ・アメリカはアレックス&アニに貸し出しを行う7つの銀行の、幹事役を務めていた。

訴状で、バンク・オブ・アメリカはアレックス&アニが1億7000万ドルの債務不履行を行ったという誤った認識に立ち、同社に対する5000万ドルの追加融資を取り消したとされていた。アレックス&アニ側は、この措置が2017年に同社が女性をCFOに起用したことを受けてのものだと主張していた。

アレックス&アニ側の主張では、同社のCFOを男性が務めていた2016年1月から2017年12月までの間は、バンク・オブ・アメリカとの関係は良好だったという。しかし、女性がCFOに就任して以降、関係は悪化したと同社は述べていた。

現在52歳のラファエリアンは、彼女の父親のジュエリー工場を引き継ぎ、2004年にロードアイランド州でアレックス&アニを創業した。ラファエリアンは2016年にフォーブスの「アメリカで最も成功した女性(America’s Richest Self-Made Women)」ランキングに初登場し、ジュエリー業界で最も成功した女性として紹介された。

彼女の保有資産は、ピーク時には10億ドルに達したが、全米のリアル店舗が売上不振に陥る中で、5億2000万ドルまで減少していた。

その後、アレックス&アニは公式サイトを通じたEコマースに注力したが、7月に訴訟を起こした時点でフォーブスは、彼女の保有資産を4億5000万ドルと試算していた。

ラファエリアンはロードアイランド州を中心に30件の不動産物件を保有しているほか、3対3のバスケットボールリーグの「Big3」に投資を行っている。Big3は、ラッパーで俳優のIce Cubeらによって設立された。

編集=上田裕資

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