世界で活躍する日本の20代の意外な共通点とは? 本日発表「30 UNDER 30 JAPAN 2019」#30UNDER30

30 UNDER 30 JAPAN 2019

「将来、ハリウッド映画に携わる」と宣言する日本の学生がいたら、周囲の人はなんと言うだろう。

「難しいよ」「無理なんじゃない?」これが一般的な反応だ。コンセプトアーティストの田島光二も、学生時代にはそう言われていた。

現在、田島は「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が設立したVFXスタジオ、「Industrial Light & Magic(ILM)」のバンクーバー支社で、世界のトップアーティスト集団の一人としてハ、リウッド映画を手がけている。

高校時代の英語の成績は5段階評価で「2」。語学力をカバーするほど秀でた絵画の才能があったわけでもない。絵を描くことは好きだったが、美術の成績は概ね「3」だった。

そんな彼が、28歳にして世界を舞台に活躍できるようになるまでには、どのようなストーリーがあったのか──。

世界を変える30歳未満の30人 「30 UNDER 30 JAPAN 2019」

Forbes JAPANは8月23日、田島をはじめ、アート、ビジネス、スポーツなど、幅広い分野で世界を舞台に活躍する30歳未満の30人を選出する「30 UNDER 30 JAPAN 2019」の受賞者を、特設サイト上で公開した。

選考に際しては、モデルの冨永愛や、Drone Fund代表パートナー、慶應義塾大学SFC特別招聘教授の千葉功太郎など、各分野のフロントランナーたちをアドバイザリーボードに迎え、編集部とともに受賞者を選出した。

スポーツ部門からは、スノーボード/スケートボード選手の平野歩夢が、日本の伝統に関わる、DOU(道)部門からは空手家の清水希容が、コンシューマービジネス部門からは、「暗闇ボクシング」で知られる「b-monster」創業者の塚田美樹と眞琴姉妹が、サイエンス部門からは分身ロボットの「オリィ研究所」共同創業者の結城明姫が選出された。



今年のコンセプトは「Find Your Color(自分の色を見つけよう)」。

受賞者は皆、挫折を経験する中で自分だけの「色」を見つけ、それを強みに自身が信じる夢の実現に突き進んできた。

編集部は選出の過程で彼ら、彼女たちの共通点を見出した。一度は大きな挫折を経験し、そこから這い上がってきた、いわゆる「叩き上げ」であるということだ。

学生時代の成績が悪かった人、一度起業に失敗した人、家族との仲が悪かった人──。受賞者全員が、生まれながらに優れた才能を持っていたり、恵まれた環境で育ってきたりしている訳ではない。

しかし、そんな負の経験をも、夢を叶えるためのエネルギーに変える強い信念があった。

2018年の「30 UNDER 30 JAPAN」受賞者は、この1年、軒並み大きく飛躍を遂げている。

多国籍バンド「スーパーオーガニズム」の野口オロノは、今年4月に「星野源のオールナイトニッポン」へ出演、8月には「SUMMER SONIC」への初出演を果たした。

ビジネスアントレプレナー部門で選ばれた堀江裕介がCEOを務める「dely」は、この7月にデザインファーム「Basecamp」を完全子会社化して話題となった。

今年も、今後の活躍が期待される30人が揃った。

正解の見えない時代を独自の世界観や手法で切り拓く、気鋭のアンダー30に要注目だ。

文=Forbes JAPAN編集部

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