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チャンドラヤーン2号の月面着陸の想像図(3Dイラスト)(Raymond Cassel / shutterstock.com)

インド宇宙研究機構(ISRO)は8月20日、7月に打ち上げた無人月探査機「チャンドラヤーン2号」が月の周回軌道に乗ったと発表した。

インドのモディ首相はツイッターの投稿で「ISROは月着陸に向けた重要なハードルを乗り越えた。彼らの偉業を讃えたい」と述べた。探査機は現在、月面から100キロの地点を目指しており、準備が整い次第、着陸機の「ビクラム」を送り出し、月の南極付近に着陸させる計画だ。着陸は9月7日に予定されている。

ヒンディー語で「月への乗り物」を意味するチャンドラヤーン2号は、かつてNASAが打ち上げた月探査機と同様に、3つの部分で構成されている。オービタとランダーとローバーだ。宇宙船が月軌道に入ると、ローバーを抱えたランダーがオービタから放出され、月面に着陸し、ローバーがランダーから転がり出る。インドの科学者は、ローバーで月面の水や鉱物を探査し、月面の地震を観測しようとしている。

今回のミッションの予算の総額は1億4500万ドル規模と試算されている。インドは2008年にチャンドラヤーン1号を打ち上げ、月に到達したが着陸は行わなかった。その代わり、1号はインパクター「Moon Impact Probe」を月面に投下し、月面に水分子が存在することを突き止めていた。

今回のチャンドラヤーン2号の着陸機ビクラムは、月面で探査車のプラギャンを送り出す。プラギャンは最大500メートルの距離を走行可能で、収集したデータを持ち帰る。データの収集は14日間をかけて行われる。

インドが月面着陸を成功させれば、米国、中国、旧ソ連に続いて4カ国目となる。さらに、これはインドの科学界における巨大な進歩となる。チャンドラヤーン2号のプロジェクトは当初、ロシアと共同で実施される予定だったが、2013年にインド政府はスケジュールに間に合わないと判断し、独自に開発を進めることを決定した。

編集=上田裕資

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