ジョンソンは昨年、フォーブスに対し「観客が最優先でなければいけない。観客は何を欲しているのか? どんなストーリーにすれば観客に満足して帰ってもらえるのか?」と語っていたが、ジョンソンは観客を満足させられているようだ。
ジョンソンが受け取る映画出演料は他の俳優をしのいでおり、今年公開予定の『ジュマンジ/ネクスト・レベル』での前払い出演料は自己最高額の2350万ドル(約25億円)だった。また、出演する人気シリーズ作品では興行収入の最大15%を受け取っており、これには世界興収9億6210万ドル(約102億円)を記録した『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が含まれる。
さらに、米ケーブルテレビ局HBOのドラマ『ボーラーズ』では1話当たり70万ドル(約7500万円)を稼いでいる他、アンダーアーマーとコラボした衣料品、靴、ヘッドホンのブランドから巨額のロイヤルティーを得ている。
ジョンソンの出演料は業界最高額だが、彼以外にも巨額の出演料を得ている俳優はいる。ロバート・ダウニー・Jr.は、アイアンマン役を務めるに当り、前払い出演料2000万ドル(約21億円)に加え興収の8%近くを受け取っており、興収27億9600万ドル(約2980億円)を記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』では合わせて5500万ドル(約59億円)を稼いだ。
今年のランキングでは、『エンドゲーム』の大ヒットにより、トップ10のおよそ半分を同作品の出演者が占めた。ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、ブラッドリー・クーパー、ポール・ラッドの4人の年収総額は2億8400万ドルで、その大半が『エンドゲーム』からのものだった。
以下は今年の「世界で最も稼ぐ男優ランキング」トップ10。対象となったのは2018年6月1日~19年6月1日の推定収入で、ニールセン、コムスコア、ボックス・オフィス・モジョ、IMDBのデータや、業界関係者へのインタビューに基づいている。金額は税引前かつ、エージェントやマネジャー、弁護士の費用(通常はそれぞれ10%、15%、5%)が引かれる前のもの。
「世界で最も稼ぐ男優ランキング2019」トップ10
1位 ドウェイン・ジョンソン/8940万ドル
2位 クリス・ヘムズワース/7640万ドル
3位 ロバート・ダウニー・Jr./6600万ドル
4位 アクシャイ・クマール/6500万ドル
5位 ジャッキー・チェン/5800万ドル
6位 ブラッドリー・クーパー/5700万ドル
6位 アダム・サンドラー/5700万ドル
8位 クリス・エヴァンス/4350万ドル
9位 ポール・ラッド/4100万ドル
10位 ウィル・スミス/3500万ドル