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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ペブルビーチで発表されたロータス エヴァイヤ

自動車のエンスーにとって「ペブルビーチ」というイベントは、まるでパリコレとルーブル美術館の最新展示を足して2で割ったような存在だ。

パリコレの開催に伴って世界からファッション業界のトップランナーが集まるように、カリフォルニアのペブルビーチにも、世界一流のカーデザイナー、コレクター、メディアやファンが集う。

その地で、英国のロータスが10年ぶりに全く新しいスーパーカーを発表した。しかも、このクルマはなんと完全な電気自動車だ。



名門モントレー・カーウィークの一環である「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」というこのイベントは、ペブルビーチ・ゴルフ場の18番ホールのフェアウェイが開催される。ここは世界一のクラシックカー&スーパーカー披露会の聖地だ。今回、ベントレー、アストンマーティン、ランボルギーニなどの特別車が発表される中で、ロータス・エヴァイヤがかなり話題を呼んでいた。

迫力満点のエヴァイヤは、2000馬力を叩き出す世界一パワフルな市販車であり、世界一の力強い電気自動車だ。

「初のもの」あるいは「生き物」を意味する「エヴァイヤ」は、ロータスによる初のEV車。外観デザインは超格好いいけど、スタイリングは今までのロータスデザインの延長線というより、近未来からタイムスリップした戦闘機と現在のルマン24時間レースに参戦したフォードGTからデザインヒントを受けているように見える。

エヴァイヤの曲面は何よりもダウンフォースを最大限出すことと、流れるラインの美しさを同時にアピールしている。

また、不思議なことに、良く見るとドアミラーがないことに気づく。ドアから出っ張るミラーは気流を乱すものなので、デザイナーにとってはできる限り外したいものの1つだ。今回はドアミラーの代わりに、左右のフロントフェンダーに小型カメラを設置し、その後ろの映像が映るモニターはドライバーが見やすいインパネの横に置いてある。



中国の吉利汽車社の傘下にあるロータスは、F1チームのウィリアムズにエヴァイヤの心臓部を依頼した。ウィリアムズは、フォーミュラEという完全なEVのレース選手権のパワーユニットを提供している名門チームだ。

4WDのこのロータス車は、各ホイールに1基ずつのモーターが叩き出す合計の最大出力は2000psとされ、最高速度は320km/h以上。また、ゼロから時速100kmまでの加速は2秒台というので、日産GT-R(R35)並みの加速感になっている。

文=ピーター・ライオン

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