芸能事務所を辞めて、起業の道へ。山賀琴子が選んだ「選択肢を広げながら生きる」こと

アクセサリーブランド「ENELSIA(エネルシア)」を展開する山賀琴子


収入のポケットをいくつか持っておく
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私のキャリアは偶発的な思いつき、出会いをもとに形成されているように見えると思います。でも私はそれで良いんです。私が理想とする生き方は、自分のやりたいと思ったことを素直に具現化すること。モデルの仕事は好きですし、楽しいので今後もやっていきたい。あとはインスタグラムやユーチューブチャンネルなど発信していくことも続けていきたい。

ユーチューブは前から興味はあったのですが、過去に動画を撮ったことがなく、やり方も分からなかったので、自分ひとりでは出来ないなと思っていたんです。そんなところ、友人に声をかけていただき、始めることになった。発信することが好きなので、自分だけのメディアと言いますか、発信していく場をたくさん持つの良いことだと思っているので、ユーチューブでの配信も今はすごく楽しいです。

今後はヨガの資格をとりたいと思っています。今は簡単な動きしか覚えておらず、家で自分流でヨガをやっているのですが、ヨガの情報を発信していくためには知識をきちんと身につけなければいけないな、と。そうすればユーチューブの動画やイベントを通じて、ファンのみんなと交流もできる。私は選択肢を広げながら生きていきたいんですよね。
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リーマンショック後のアメリカで生まれた造語に、メインの収入以外に6つの収入を持つ「セブンポケッツ」というものがあるのですが、私はこの考えがすごく好きで。収入のポケットはいくつもあった方がリスクヘッジできる。今後、ポケットの数を増やしていきたいと思っています。

他人の意見に左右されない人生を歩みたい

よく私の生き方に関して、「迷走してるよね」と言われるのですが、私は「迷走」という言葉がすごく嫌いで。自分がやりたいと思って挑戦することを迷走と捉えるのか、新しいことに取り組んでいると捉えるのか。その判断で人の生き方がポジティブになっていくか、ネガティブになっていくか、差が生まれると思うんですよね。

私は「やりたいと思ったことをやってみる」ことに価値があり、それが自分の糧になると思うので、ネガティブに捉えたくない。



インスタグラムの投稿に対するコメントで時々、「普通に商社で働ておけばよかったのに」「良い会社で働いて結婚すれば幸せな人生だったのに」と言われることがあるのですが、それはその人の思う良い人生であって、私が思う良い人生は別にある。

個の時代と言われてますが、結局はどの選択肢を選び、どうやって生きていくか。そこが大事だと思うんです。例えば、私のような人生を歩みたいと思っている子がいるとしたら、いまはメディアを自分で作れる時代ですし、無限の可能性がある。あとは自分がなりたい姿に向かって、行動に移せるかどうか。何を良いとするかは人それぞれなので、そこに他人が口を出して、その意見に左右されちゃうのはもったいないと思います。

私は仕事も自分がワクワクしてやりたいと思っているので、いかに自分がワクワクできるかどうか。“楽しさ”を求めてやってて、日々生きています。今後も自分の“やってみたい思い”に正直になって、いろいろなことに取り組んでいきたいです。

構成=新國翔大 写真=小田駿一

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