テスラは契約を破り、重大な過失を犯し、業界の基準を守っていないというのがウォルマート側の主張だ。訴状でウォルマートは、テスラが欠陥のある製品を設置した結果、自然発火が起こったと述べている。
欠陥は肉眼で確認可能なものだったが、テスラの担当者はそれに気づかなかったという。また、ケーブルの接続が不完全で、たるみが出ていたという。ウォルマートによると、今回の不具合はテスラのソーラー部門が収益化を急ぐあまり、不適切なオペレーションを行った結果だという。
「設置を行ったテスラの契約業者は、適切な訓練や監督を受けていなかった。テスラは売上を生むために、可能な限りのスピードで設置を完了しようとしており、それが危険につながった」とウォルマートは主張している。
フォーブスはテスラにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
テスラは2016年に26億ドルでソーラーシティを買収し、太陽光発電ビジネスに参入した。しかし、住宅向け太陽光パネルの製造は遅延し、売上も低迷していた。
イーロン・マスクは8月18日のツイートで、太陽光パネル事業の建て直しに向けて、価格の引き下げを行うと発表した。新たなプランでは、米国の6州で月額50ドルから太陽光パネルのレンタルが可能になる。これまでは、レンタルプランは存在せず、買い取り方式のみだった。