退職計画のよくある過ち 修正のためにすべきこと

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多くの年配労働者が持つ“退職計画”は、単にできる限り長く働き続けることだ。長く働くことは、退職後の最終的な収入を増やす常識的な方法ではあるが、自分が望むほど長く働き続けることは期待できないかもしれない。しかし、何らかの形で収入を得続ける可能性を増やすため、できることはいくつかある。

まずすべきことは、退職年齢を迎えても働き続けたい理由を明確にすることだ。こうすることで、あなたの目標と状況に最も合った仕事の種類が何か分かるだろう。

働き続けたい理由が明確になったら、今度は退職年齢を迎えても働き続ける多くの方法を調べ、どれが自分に一番合っているかを見るべきだ。一般的によく見られる選択肢は次の通りだ。

・現在の仕事があなたのニーズに合っていて、雇用主があなたのパフォーマンスに満足している限り、現在の仕事をフルタイムかパートタイムで続ける。

・勤務時間を減らし、生活費をカバーするのに十分な時間だけ働くようにして、同僚との社会的つながりを保つ。また、仕事を通して健康保険を維持できるかもしれない。こうすれば、人生をより楽しむ時間を作ることができ、できる限り長い間資産を成長させることができる。

・フルタイムの仕事と完全な退職の間のつなぎの仕事を見つける。

・新たなキャリアで数年の間働く“アンコールキャリア”に取り組む。アンコールキャリアでは、社会に還元したり非営利組織で働いたり、強い関心を持っていることを追求したりすることが多い。アンコールキャリアは、それまでのキャリアで得たスキルや知り合いを基に構築されることが多い。

・収入を得ることと関心があることの追求を組み合わせた“スラッシュキャリア”を作る、あるいはそれを発展させる。「会計士/ヨガ指導者」のキャリアを持つ人はどちらの仕事もこなしているが、仕事を最大限楽しむために会計よりヨガの方に重点を置いているかもしれない。

・あなたが大事にしていることを支援するボランティア活動を行ったり、インターンシップに登録したりする。どちらも有償の仕事につながるかもしれない。

・自分自身のビジネスを始める。維持のために多額の資金が必要にならないものが理想だ。コミュニティーの中で収入を得ることができる創造的なサービスの機会を進んで受け入れること。集合住宅の団地など共同生活コミュニティーでは、便利屋になることや隣人の家の留守番など、近所の人の役に立つ有償・無償の仕事の機会が与えられていることが多い。
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翻訳・編集=出田静

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