米フォーブスが選ぶ世界の「ブロックチェーン50社」(前編)


BUMBLE BEE FOODS(バンブル・ビー・フーズ)

拠点:サンディエゴ
ブロックチェーン・プラットフォーム:Multichain

缶詰などの水産加工食品を手がける米最大手企業。SAPのブロックチェーン技術を使い、インドネシアの海で獲れてから米国の食料品店に届けられるまでの、マグロのサプライチェーンを透明化。同社の製品パッケージに記載のQRコードをスマートフォンで読み込むと、産地などの情報を確認することができる。

CARGILL(カーギル)

拠点:ウェイサタ、ミネソタ州
ブロックチェーン・プラットフォーム:Corda、Hyperledger Fabric、Ethereum

70カ国で展開する世界最大の穀物メジャー。米フォーブスの2018年版「米国最大の非上場企業ランキング」で1位。国際的な食料や農業のサプライチェーンにブロックチェーン技術を活用すべく、インテルやエンタープライズ・ブロックチェーンのスタートアップであるBitwise IOと開発に取り組んでいる。

CIOX HEALTH(サイオックス・ヘルス)

拠点:アルファレッタ、ジョージア州
ブロックチェーン・プラットフォーム:Ethereum

米国最大の医療記録の管理企業。同国内の5分の3にもおよぶ病院で、サイオックスのソフトウェアが利用されている。同社はブロックチェーンを活用してペーパーワークの無駄を減らし医療過誤を減少、同時に医療機関の間での記録のやりとりに同技術を用いることで、同社の新たな収益源にしようとしている。

CITIGROUP(シティグループ)

拠点:ニューヨーク
ブロックチェーン・プラットフォーム:Ethereum

世界160以上の国と地域で展開する同行は、証券決済、信用デリバティブ・スワップ、保険支払いなどのアプリケーションのためにブロックチェーン技術を開発しているスタートアップ企業(デジタル・アセット・ホールディングス、AXONI、SETL、Cobalt DL、R3、Symbiont)に投資している。

COINBASE(コインベース)

拠点:サンフランシスコ
ブロックチェーン・プラットフォーム:Bitcoin、Ethereum、XRP、Lumen

評価額80億ドルで2千万以上のユーザーをもつコインベースは、米フォーブスが選ぶ2019年版「フィンテック50」にも名を連ねる。4大陸50以上の国で展開。仮想通貨取引所の運営、ウォレットサービスや個人向けおよび機関投資家向けの取引プラットフォームを提供。2018年、日本市場への進出を発表した。

COMCAST(コムキャスト)


拠点:フィラデルフィア
ブロックチェーン・プラットフォーム:Bitcoin、Ethereum、Hyperledger Fabric、Quorum

米ケーブルテレビ最大手。昨年12月、ブロックチェーン基盤のプラットフォーム「ブロックグラフ」のローンチを目指し、競合であるバイアコムや広告関連企業のスペクトラム・リーチと提携。テレビ視聴者のプライバシーを担保しながら、広告主らへ視聴データを提供。広告、マーケティング効果の向上を狙う。

CVS HEALTH(CVSヘルス)

拠点:ウーンソケット、ロードアイランド州
ブロックチェーン・プラットフォーム:IBM Blockchain、Hyperledger Indy、Hyperledger Sawtooth

米国最大のドラッグストアチェーンを展開、ほか薬剤給付管理や医療保険事業を手がける総合ヘルスケア会社。昨年CVSヘルスに買収されたエトナは、IBMや米医療保険会社のアンセムらと、効率的な請求や支払い処理の促進、安全で摩擦のない医療情報交換の実現などへブロックチェーンを活用すべく取り組んでいる。
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編集=マット・シフリン 報告=マイケル・デル・カスティリョ、ジェフ・カフリン、サラ・ハンセン、クリスティン・ストーラー、 アレックス・ナップ、ジョナサン・ポンチアーノ、エイミー・フェルドマン、カーステン・ストラウス、ローレン・デッター、レイチェル・ウォルフセン、ダーリン・ポラック

この記事は 「Forbes JAPAN 社会課題に挑む50の「切り札」」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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