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全米レコード協会(RIAA)は先日、年に1度実施する海賊版調査の結果を発表した。RIAAによると、アマゾンのサードパーティ向けのマーケットプレイス(FBA)経由で販売されるCDの25%が偽物だった。また、イーベイで売られるCDの16%、アマゾンが正規ルートで販売するCDの11%が非正規商品だったという。

さらに、RIAAの調査担当者がイーベイやアリババのAliExpressで購入した全てのボックスCDセットが偽物だったという。

ただし、偽物の販売はインターネットではありふれたことであり、アマゾンほどの巨大プラットフォームで偽物が売られるのは、さほど驚くことではない。しかも、RIAAの調査は米国内限定のごくわずかなもので、調査結果を額面通りに受けとるべきではないだろう。

しかし、ここで注目すべきは、状況が以前より悪化していると述べられたことだ。2016年にRIAAはアマゾンの非正規商品率が23%に及んだと指摘し、その後、アマゾンが対策を講じた結果、問題のある商品は減少した。だが、今年の調査では偽造商品の比率が再び、大きく上昇したという。

アマゾンはRIAAの調査報告に対し、「当社は厳格なシステムを構築し、偽造品を販売する業者を排除している」と述べた。

RIAAは今年、CDアルバムやボックスセットのテスト購入を行い、最新のヒットアルバムや過去のベストセラーの偽物比率を調査した。その結果、「ベスト盤」や「グレイテスト・ヒッツ」を騙る偽物のCDが大量に売られていることを発見したという。

しかし、偽物が紛れ込んでいることが事実であっても、それは非常に深刻な脅威ではないというのがアマゾン側のスタンスだ。「アマゾンは偽物の追放のために膨大な投資を行い、マシンラーニングや自動化システムを用いて非正規アイテムを追放している。問題の改善に向けて適切な対処を行っている」とアマゾンは述べた。

RIAAによると米国の音楽コンテンツの小売り市場規模は昨年、98億ドル(約1兆円)だったという。そのうち11億ドルが物理的フォーマットのコンテンツだった。RIAAは市場を守るため、政府や企業による自主的な努力が今後も必要だと主張している。

「偽造品は古くから存在する問題だ。当社は顧客やブランド、販売者を守るための努力を継続していく」とアマゾンは述べた。

編集=上田裕資

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