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Daniel Fung / Shutterstock.com

中国のテンセントは8月14日、今年の第2四半期(4~6月)決算を発表した。テンセントのゲーム事業は、中国政府の規制に直面していたが、今期は有名タイトルのヒットで売上を回復させた。ただし、同社は今後の見通しを楽観できないと述べた。

深セン本拠のテンセントの今期の純利益は35%増の241億4000万元(3638億円)となり、売上は21%増の888億2000万元だった。テンセントホールディングス戦略主任のJames Mitchellは「モバイルゲームの売上を回復できたことは喜ばしい」と述べた。

モバイルゲームの売上高は26%増の222億元に達し、昨年の1月から最大の伸びを記録した。テンセントは4~6月期に10タイトルのモバイルゲームをリリースしている。5月にリリースした愛国的ゲーム「和平精英(ゲーム・フォー・ピース)」のDAUは既に5000万人を突破し、来期以降の売上の底上げが期待される。

一方で広告部門の売上成長率は16%で、前年同期の39%から大幅に下落した。背景には中国国内の景気減速があげられる。

「中国経済はマクロレベルで厳しい状況にあり、広告事業の不調は来年まで続く可能性がある」とMitchellは述べた。テンセントの広告事業は、バイトダンスが運営する動画アプリのTikTokらによる追い上げにさらされている。

テンセントは現在、社内オペレーションの刷新を進め新たな収入源を生み出そうとしている。決算発表で同社は今後注力する分野として、企業向けソフトウェア事業やフィンテック、教育やヘルステクノロジー関連をあげた。

1998年にテンセントを創業したポニー・マーの保有資産は現在、373億ドルとされ中国で最も裕福な人物となっている。テンセントのプレジデントを務めるMartin Lauの保有資産は18億ドルと試算されている。

編集=上田裕資

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