食生活が仕事のパフォーマンスを左右する3つの理由

Shutterstock

大きな仕事の締め切りが近づいている。あなたは今まで1日中働いていたが、夜も働くようになった。非常に忙しい状況が続く中、あなたは地元のカフェでコーヒーかマフィンを買ってはすぐに仕事に戻っている。

こうすることで最初は気分爽快に感じるかもしれないが、これでは最高のパフォーマンスを発揮することはできず、生産性も保てない。

心は筋肉であり、クリエーティブな世界やビジネスの世界では心がプロのスポーツ選手のような存在だ。全てのプロと同じように、あなたは自分を大事にし、回復し、きちんと栄養補給をする必要がある。

今チョコレートバーを持っている人は、それを今すぐ手放すこと。

次に自分の栄養状況を無視したい誘惑に駆られたときには、食生活が仕事のパフォーマンスに影響する3つの理由と、ストレスを感じる時期の乗り越え方について考えてみよう。

1. 栄養は生産性に影響する

米国での典型的な朝食は、シリアル、トースト、マフィン、フルーツなどだ。しかし、早朝にこれほど多くの炭水化物を詰め込んでしまうことは、1日を過ごす上で役に立つのだろうか?

米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)に2003年に発表された研究では、米国の標準的な食生活のような炭水化物が豊富に含まれる朝食は、脳のトリプトファン濃度とセロトニン合成に大きな影響を及ぼすことが示された。つまり、1度の食事で大量の炭水化物を摂取すると生産性が大きな打撃を受けるのだ。また、気分や認知能力も大きく影響され、集中して業務を完了する能力が変動・低下する。

これは大惨事のようにも聞こえるが、週の初めに少し時間を取って食事の準備をしておけば、さまざまな栄養素を含む朝食を取ることができ、問題は解決される。先にやっておけばおくほど、週の半ばから後半へと日が進んでも心配する必要がなくなる。

卵を固ゆでにし、いくつか栄養価の高いフルーツを買ってこよう。卵には記憶と反応時間を改善する栄養素、コリンが入っているし、タンパク質も摂取できる。また、卵と一緒にバナナを食べよう。脳は25ミリグラムのグルコースが血流に循環しているときに最も効果的に機能する。これは、1本のバナナに含まれる量とほぼ同じだ。

簡単に食べられるものが手元にあれば、適切な選択をし、生産性を維持できる可能性が高まる。
次ページ > 空腹のときは自己制御ができなくなる

翻訳・編集=出田静

ForbesBrandVoice

人気記事