食生活が仕事のパフォーマンスを左右する3つの理由

Shutterstock


2. 空腹のときは自己制御ができなくなる

仕事や人生に関する重要な決断を下すときは、空腹時を避けること。

血糖指数が高い食べ物を消費すれば血糖値が急上昇する。この急上昇により、エネルギーは短い間非常に高くなるが、その後は急激に下がってしまう。そうなればエネルギーを失うだけでなく、またすぐに空腹状態になってしまう。

空腹時の胃はグレリンと呼ばれるホルモンを放出する。スウェーデン・ヨーテボリ大学の研究者らの2015年の調査によると、グレリンは衝動性と意思決定能力に影響を与える。そのため空腹時や、血糖値を急激に下げる食品を摂取した場合、満足感を得るのを先延ばしにし、意識的に最善の決断をする能力を発揮することがほぼ不可能になるようだ。

血糖指数をできる限り抑えつつ最大限栄養を取るため、押しオート麦やさつまいも、色が濃い葉野菜を豊富に含む昼食を取ろう。こうすれば、午後には長期的な利益や目標を視野に入れた賢い決断ができるようになるだろう。

3. 食生活により、日常的に疲れるようになる

食事パターンは、日中生産的に機能する能力だけでなく、睡眠と回復にも大きな影響を与える。食生活を体内時計や概日リズムと合わせることができればできるほど、より質の高い休息を取ることができ、回復できるだろう。

オフィスで遅くまで仕事をする場合は、コーヒーの最後の1杯を我慢しよう。カフェインの半減期は飲んだ後5~6時間と長いため、睡眠の質を下げてしまう。また、帰宅後ベッドに入る前にあまり食べ過ぎないこと。大きな食事をしてしまうと体に対し、エネルギーを補給し活動を続ける時間だという信号を送ってしまうため、リラックスして休むことができない。

研究からは、1日の最大の食事は朝食にして、1日のエネルギーを補給することが推奨されている。またコロンビア大学の研究者らによる2016年の調査では、乳製品や魚、野菜には睡眠促進効果が見られるとされている。こうした食品を夜に食べるとよいだろう。

長時間働いている時期は食べ物についての心配をしたくないという思うかもしれないが、毎週少しの時間を使って準備・計画すれば食生活は大きく向上し、仕事でのパフォーマンスも大きく改善するだろう。

あなたは食べるものでできていて、食生活によって仕事ぶりが決まることを覚えておこう。

翻訳・編集=出田静

ForbesBrandVoice

人気記事