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フォーブス ジャパン編集部 エディター


これまでエンジェル投資家からしか資金を調達してこなかったHERP。VC(ベンチャーキャピタル)から資金調達を行うのは初めてのこと。原と庄田は創業して間もない頃から定期的に会ってディスカッションする間柄だったと言うが、原はインテグレーション以外、HERPのどこに可能性を見出したのだろうか。

「数多くの経営者と話をしていても、必ず悩みとして挙がってくるのが採用。みんな困っています。世界と比べても日本の人件費あたりの採用費は高い。人が採れない、いい人が採れているかわからないなど経営者のペインが深い。業務改善のSaaSだけにはとどまらない、経営層や会社の価値を大きく向上させるサービスがATSだと思います。このペインを解決することは非常に意義があることですし、採用は非常に大きなマーケットで可能性が大きいと思ったんです」(原)

また、DNX Ventures マネージング・ディレクター 倉林 陽とは昨年9月に開催された、国内の有力VCと起業家による1泊2日の合宿型アクセラレーションプログラム「Incubate Camp」でタッグを組み、事業計画を練りこんでいった経験がある。そのイベントから約1年。倉林はHERPのどこに魅力を感じたのか。

「庄田さんを含めたHERPチームの採用領域での知見が豊富で、かつプロダクトアップデートを迅速に実行できる優れた開発力があること。スタートアップの差別化の大きな要因となるのはやはりチームです。このチームであれば、競争を勝ち抜いて、カスタマーサクセスを実現するプロダクトを作っていけると思いました」


DNX Ventures マネージング・ディレクター 倉林 陽

「また、圧倒的な初期トラクションと、顧客満足度の高さに大きな魅力を感じました。実は非常にバタバタしていた事もあり、検討開始直後はペースが上がっていなかったのですが、投資検討中にアップデートされたHERPのMRR成長率は、私の過去のSaaS投資先と比べてもトップクラスでした。また、私の投資先のSaaSスタートアップに紹介したところ、目の肥えた彼らの多くがHERPのサービスに非常に共感し、うち数社が即受注に至りました。この会社になんとか投資しなければ、とその後慌てて検討ペースを早めて投資決済をとったくらいです」(倉林)

DCM VenturesとDNX Venturesという強力なVCから資金調達をしたHERP。庄田は「サービスをマスに広げていけなければいけない。大船に乗ったつもりで、今後も頑張っていきたい」と意気込みを口にする。

HERPは今日からタクシー広告への掲出を開始。調達した資金をもとに、事業投資および人材採用を強化。2021年末をめどにHERP ATSの累計導入企業数1000社を目指す。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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