フォーブス ジャパン編集部 エディター

HERPの庄田一郎

人材紹介サービスや求人広告(求人媒体)を介して採用候補者と出会う形から、社員からの紹介、SNS、イベントなどで出会う形へ、“採用のあり方”が変化している。

採用チャネルが多様化したことで、「人事部だけでなく全社員が採用活動に取り組むべき」と語り、社員主導型の採用活動「スクラム採用」を提唱しているのがHERPの庄田一郎だ。

同社は社員主導型のスクラム採用を推進したい経営者や人事責任者向けの採用プラットフォーム「HERP ATS」を展開している。同サービスはIT系企業が利用する10以上の求人媒体からの応募情報の自動連携、Slackとの連携による現場メンバーへのスピーディな情報共有ができ、社員ひとり一人が積極的に採用に参画できる状態の実現をサポートしてくれる。

8月19日、HERPはDCM VenturesおよびDNX Venturesのほか、小泉文明、赤坂優などエンジェル投資家から合計4.6億円の資金調達を実施したことを明かした。

これで同社の累積資金調達額は約5.1億円となった。今後は事業投資および人材採用を強化し、2021年末をめどにHERP ATSの累計導入企業数1000社を目指していくという。

前月比140%ペースで成長を続ける

HERPの創業は2017年3月。代表の庄田はリクルートでエンジニア新卒採用担当、エウレカで新卒/中途採用責任者を歴任してきた人物。ずっと採用業務に携わってきた中で、ある課題を感じていた。それが「採用担当者に戦略を考える時間がほとんどない」という課題だ。

「例えば、中途採用の場合、求人票を媒体の管理画面上で作成ししたり、人材紹介会社に共有をしたりして、応募が来るのを待ち、来たら面接をする。日々の業務は、求人票を作成・アップデートしたり、候補者の情報をエクセルに転記したり、面接の日程や面接官、場所の調整です。

昼間は面接や説明会、夜は候補者を口説き落とすための飲み会、その後オフィスまで戻ってデータを打ち込む。応募経路・候補者数が増えるほど作業にかかる時間が増えていくので、採用担当業務は休まることがない。実質、『肉体労働』と言っていいでしょう」

こうした状況を変えるべく、庄田がまず立ち上げたのが求人媒体連動型のATS(採用管理システム)を軸としたAIリクルーティングプラットフォーム「HERP ATS」だ。



2018年1月にβ版をリリース。これまで採用担当者が抱えてきた事務作業負担を大幅に軽減し、企業の採用効率向上に取り組んできた。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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