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では欲求をつくるコツは何か。それは、現時点の自分のグレードよりも、ワンランク上の体験をしてみることだと思います。 例えば、月に1回は高級ホテルの朝食を食べてみる、普段は安い時計だけどご褒美で少し奮発して高級時計を買ってみる、憧れの車に試乗してみる、といった無理のない範囲で、自分の欲を刺激してみるんです。そうした体験をすると、もっとやってみたいと感じることが、少しずつ自分の中に浮かび上がってくるでしょう。

世の中の高いものには理由があります。1万円のディナーには、1万円分の付加価値があるからその値段がついています。そうしたサービスの価値に対する感覚を養ううえでも、ワンランク上を意識することは有効だと思います。

価値観をより広げていくためには、自分の欲求だけでなく、他者に対しても素直でいることが大切です。 例えば、人からおすすめされた映画や本はとりあえず消化してみる、自分はそんなに乗り気ではないけれど、ヨガに付き合ってみる、といったことから始めてみてもいいでしょう。実際に身体を使って体験してみると、その対象に対して、自分なりの価値判断ができるようになります。

こうした体験が欲求の原動力となり、もっとやってみたいと気持ちが高まって、24時間やっても苦ではないものがみつかったら、今後はそこでお金が稼げる仕組みを考えてみる。そして、起業してもいいし、副業という形で始めてみてもいいでしょう。

今は昔と違って、ハイブリッドな挑戦が気軽にできる時代です。だから、必ずしもリスクを100%とってスタートを切らなくてもいい。今の20代は、とても良い時代に生きていると思います。 リスクを取ってやるぞ、自分の人生を100%事業にベットするぞ、と決めた場合でも、それをサポートする機能は、かなり社会に実装されてきているので、何かをやりたいと感じたら、とりあえず何でもやってみるのがいいと思います。 これからを担っていくUNDER 30の人たちには、ぜひこの時代を楽しみながら、自分の欲求を増やすための努力を重ねていってほしいですね。 




ちば・こうたろう◎慶應義塾大学環境情報学部卒業後、リクルート(現・リクルートホールディングス)に入社。サイバード、ケイ・ラボラトリーを経て、2009年、コロプラに参画、同年12月に取締役副社長に就任。採用や人材育成などの人事領域を管掌し、12年に東証マザーズIPO、14年に東証一部上場に導く。現在、慶應義塾大学SFC 特別招聘教授、国内外インターネット業界のエンジェル投資家、リアルテックファンド クリエイティブマネージャー、Drone Fund 創業者 / 代表パートナーを務める。 

千葉が「エンタープライズ/コンシューマービジネス部門」のアドバイザリーボードとして参加した「30 UNDER 30 JAPAN 2019」の受賞者は、8月23日に特設サイト上で発表。世界を変える30歳未満30人の日本人のインタビューを随時公開する。

昨年受賞者、「スーパーオーガニズム」でボーカルをつとめる野口オロノや、昨年7月にヤフーへの連結子会社化を発表した、レシビ動画「クラシル」を運営するdelyの代表取締役・堀江裕介に続くのは誰だ──。

文=花岡郁 写真=小田駿一

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