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ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信

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アメリカへ旅行するなら、ぜひ寄ってほしいファストフードがある。アメリカという国は、ファストフードの種類とボリュームでは圧倒的に世界をリードしている。新しいそれに触れるだけでも、楽しい観光になる。

筆者は、「乗り鉄」のノリで、全米のファストフードのチェーンをすべて制覇しようと思ったこともあった。しかし、全国ベースで展開しているチェーンもあれば、出店する地域を限定しているところもあり、少ないものは2、3の州でしか展開していないものもあるので、全制覇することは早々とあきらめた。とはいえ、人気店の行列は見過ごすことはできず、出張先で1日5食、ファストフードで食べることもある。

アメリカに来たらぜひ寄って欲しいファストフードとは、「チックフィレイ(Chick-fil-A)」だ。ファストフードでの食事を、旅の土産話として持って帰るのであれば、やはり繁盛店に行くのが良い。繁盛店の定義はさまざまだろうが、1店舗あたりにつき最も利益を上げている店ということになれば、これは間違いなくチックフィレイなのだ。

日本ではまだあまり知られていないが、トルエット・キャシーというジョージア州出身の人物が1946年に始めた店を、52年前の67年に現在のファストフードチェーンとして、アトランタの郊外から展開し始め、店舗を積極的に増やしていった。

現在、アメリカとカナダ(ごくわずか)に2400のフランチャイズ店を展開しているが、とくに南部の諸州に出店を集中しているため、これだけの数があると言っても、どこへ行っても食べられるわけではない。もし見つけたら、ぜひ迷わず入ってほしい。

「顧客満足指標」は最上級評価

チックフィレイは、チキンのみを扱うサンドイッチ専門店だ。このところの健康志向も高まって、実はアメリカ全体でのハンバーガーの売り上げは、過去10年間で5%も下がっていて、代わりにチキン関係の利用は17%も増加、ファストフードだけでもチキンメニューは年間2500億円も売れている。近年はウェンディーズ等のバーガーチェーンも、チキン料理を強化している。

チックフィレイは、ケンタッキーフライドチキンなど他に競合もあるが、そのレシピにおいて圧倒的なファンの支持を得ている。チックフィレイではチキンに加えてトマトやチーズレタスなどが入るが、とてもジューシーで、ソースはかかっていない。ソースについては7種類を店で用意していて、好きなものを選べるようにカウンターから離れた専用棚に用意している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2015年以降、チックフィレイは毎年「アメリカン顧客満足指標」で、従業員のおもてなしやレストランの清潔度で最上級の顧客評価を得ている。

確かに、筆者の感覚でも、チックフィレイはオーダー端末の数が多く、注文待ちの列が長くなってくると、どんどんスタッフが出てきてレジを動かし始めるので、待ち時間が長くならない。ファストフードは安さとともに、商品が出てくるまでの時間が早くないと“ファスト”にならないわけで、ここに対してアメリカの消費者の目は厳しい。

文=長野慶太

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