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2019.08.24

20代でダンスビジネスの未来を創造した若き起業家

数々の革新的なイベントを成功させ、日本におけるダンスカルチャーをメインストリームに押し上げた、Vintom代表の愛甲準。 愛甲がダンスコンテンツとともに構築したビジネスモデルには、これからの時代、企業の成長を促進させるヒントがありそうだ。


次に彼は何を仕掛けるのか──。

大学ダンスサークル日本一を決める「Japan Dancers’ Championship」(以下「J.D.C.」)、ファッションブランドとダンサーがコラボする「FASHION DANCE NIGHT」、神奈川県の後援で実現した道路を封鎖して行う野外ダンスフェス「ODORI MATSURI」……。来春には、六本木ヒルズをジャックして、過去に「J.D.C.」に出ていたOBを一同に集めた「大人の文化祭」を開くことも決定している。ダンスの可能性を引き出し次々とビッグイベントを成功させ、社会にインパクトを与え続けているVintom代表・愛甲準の動向を、いま多くの企業が注視している。


ファッション×ダンスをテーマに、各ブランドの世界観をダンスで表現する「FASHION DANCE NIGHT」。

例えば、毎年2月、Zepp DiverCityで開催される「J.D.C.」は、年々進化を遂げ、いまや大学生なら誰もが知るほど浸透している。今年1月下旬には、渋谷駅地下道に30mにも及ぶ出場サークルの代表者をモデルとしたスタイリッシュなイベント広告を出稿。通路を歩く若者たちが足を止め、スマホを片手に芸能人と同じように映るクラスの友達やサークルの仲間の隣に立って、楽しそうに写真や動画を撮影する姿がニュースにもなった。
 
愛甲がダンスコンテンツとともに構築したビジネスモデルが企業や行政から脚光を浴びているのだ。

「ダンスイベントを成功させるために、私は出演者の満足度をいかにして高めるか、そのことを徹底的に考えます。『J.D.C.』には全国から数千人のダンサーが出場します。私の役割は彼ら一人ひとりのモチベーションをサポートし、『J.D.C.』というイベントをみんなで盛り上げていこうという空気をつくりだすことです。そのワクワクさえあれば、みんなが自発的にSNSでこのイベントを広めてくれる。そこにスポンサー様の商品を載せることで莫大な効果をもたらします」

SNSを利用して主力商品を告知してもなかなか商品が売れないことに悩んでいる企業は多い。愛甲は、その理由は明確だと断言する。

「若者たちは一方的に流されてくる広告に嫌悪感を示すからです。ダンスの場合、出演者は数千人にも及ぶのですが、彼らが自発的にスポンサー様の商品を宣伝したほうが、企業の一回のマスメディアの宣伝よりも圧倒的に効果があります。同じ100万リーチでも、100万フォロワーいるインフルエンサーの1投稿より、1000フォロワーのダンス友達が1000人投稿したほうが口コミとして広がり、かつ親和性も高い広告となることは一目瞭然です。『J.D.C.』の時期、学生たちは自分たちのSNSのタイムラインが、『J.D.C.』やそのスポンサー様に関する友達の投稿で埋め尽くされるのだ」

ダンス市場はまだまだ発展途上のため、十分な環境が整っていない。愛甲はこの点にも触れ、こう続ける。

「学生たちは、スポンサー様が自分たちの思いを理解し、自分たちの活動を応援してくれていると肌で感じ、そこには本当の意味での感謝と愛が生まれています。このマイクロインフルエンサーによるSNSの投稿、スポンサーと学生との関係性によって、『J.D.C.』は、多くの企業が注目する革新的なイベントとなりました」

2019年度の「J.D.C.」では、予選の組み合わせや出演順をメインスポンサーである「TikTok」内の投票に応じて決めるというキャンペーンを実施した。すると、優勝を目指す各サークルのモチベーションが引き金となり、動画再生は驚くことに5億回を突破。大会前から尋常ではない盛り上がりを見せたのは、それだけ「J.D.C.」が学生にとって熱量のあるものだからだ。


大学生ダンスサークル日本一決定戦「Japan Dancers’ Championship(通称J.D.C.)」では、昨年TikTokが冠スポンサ ーとなって行ったコラボキャンペーン「ガチダンス選手権」で、累計5億回以上の再生回数を記録。

ダンスとの出会いが自分を変えた

愛甲の20代は仕事漬けだった。友人との旅行はおろか、恋愛をする余裕さえなかったという。プライベートを捨ててまで、仕事に没頭したのはなぜなのだろう。

「私がダンスを始めたのは大学に入ってからでした。当時、初心者だった私に、みんな嫌な顔ひとつせず、時には深夜まで振付を教えてくれることもありました。ダンスサークルでの素晴らしい人たちとの出会いは、いままで自分のことしか考えてこなかった私に、信頼される喜び、みんなでひとつのものをつくる楽しさ、誰かのために全力で尽くす意義を教えてくれました。ダンスビジネスを始めたのは、やりがいを教えてくれたダンスの力に少しでもなりたいと思ったからです」


神奈川県、横浜市後援のもと、 横浜みなとみらいの日本大通りの道路を封鎖して行う1万人規模の野外ダンスフェス「ODORI MATSURI」。

愛甲は職業としてのダンサーが確立されていないと話す。

「こんなにもダンス人口が増えているのに、ダンサーという職業はまったく確立されていません。いまは、子どもたちがダンサーを夢見たいのに、夢を見ることのできない社会なのです。気付けば、それを変革したいと思うようになっていたのです。ダンス業界を変えるためには、誰よりも努力をしなければいけないと決意しました。その努力は、結果的に自信につながり、私自身、人間として成長できたと思っています。もちろん、20代の楽しみを捨て、仕事だけに集中した私の生き方が正解だとは決して思いません。失ったものもたくさんあります。でも、そこで振り切れたからこそ、ダンスの魅力を世の中に広めることができたのだと思っています」
 
そしていま、30歳を迎えた愛甲はダンスを通じて、若者たちにどのようなメッセージを届けようとしているのだろうか。

「私は、仕事で成功すれば幸福が手にはいるとは必ずしも思いません。人生を歩むうえで大切なことは、自分はどういう人間になりたいのか、人生を逆算しながら生きていくことだと思っています。そのためには毎週必ず、自分を振り返る時間が必要です。傍から見れば、私は順調に人生を歩んでいるように見えるかもしれません。でも、実は、毎日のように悩んでいます。何をすればいいか迷い、混乱することもあります。だから、自分をリセットする時間を大切にしています。ほんとうに自分のやりたいことができているのか、自分の立てた目標にいまの状態でたどりつけるのか。20代のときこそ、本気で悩み抜き、自信をもっていまを大切に生きてほしいですね」


渋谷駅地下道に掲出された『J.D.C.』の広告。出場サークルの代表者たちがモデルとして登場したヴィジュアルが、30mもの壁面をジャック。


愛甲 準◎慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を卒業後、サイバーエージェントに入社。その後、テレビ朝日でプロデューサー業を約2年間勤め、2015年にダンサー専門プロダクションVintomを創業。1万人規模のダンスイベントを数々ヒットさせた実績と、ダンスを活用したブランドマーケティング能力が高く評価されている。

Vintom
http://vintom.co.jp

Promoted by Vintom / text by Hiroshi Shinohara / photograph by Shunichi Oda / edit by Akio Takashiro

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