・学歴や資格ばかり強調しない
学歴や資格は、この質問とは関係がない。確かに有益ではあるが、この質問への回答にはならない。自分が成し遂げたものではあるものの、あなたの人となりについては何も語らない。また、学歴や資格については履歴書に書かれており、面接官は承知済みだ。
・ありふれた回答をしない
採用側は、「自分にとって良い成長機会となるから」だとか、「ぜひ挑戦したい仕事だから」などというありふれた回答を求めていない。これらは、ほとんど意味のない空虚なフレーズだ。この仕事が良い機会や挑戦となる理由を具体的に説明すべきだ。
現在の職よりもやりがいのある仕事を求めているという答えは本質的に間違ってはいないが、面接官にとってはあまり意味がない。なぜこの仕事が挑戦となるのか、そしてその挑戦にどう取り組むのかを具体的に説明すべきだ。
自分が成長する機会だと言うのではなく、現在の仕事で身に付けたスキルをどのように伸ばすかや、この新しい仕事が自分の持つスキルの活用と向上にどう役立つのかを説明するべきだ。
以下の2つの回答を比べれば、ありふれた回答をしないことで生まれる違いや効果がすぐわかるだろう。
「私はあるグループプロジェクトのチームリーダーになる機会があり、リーダーの役割を非常に楽しめたので、この仕事に応募しました。この仕事では新しい役割の中で今あるスキルを活用し、磨くことができる素晴らしい機会となると思います」
「この仕事は私にとって素晴らしい成長機会になると思います」
他の候補者と自分とを差別化するに当たって大切なのは、ディテールだ。自分の回答にはできるだけ詳細な説明を加えること。これは「なぜこの職に就きたいのか」以外にも、面接時によく聞かれる典型的な質問に回答する際に従うべき良きルールとなる。