最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

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「インパクト・アントレプレナー」──社会性(ソーシャル)と事業性(プロフィット)を高度に両立させている新しい起業家たちが生まれている。Forbes JAPANでは、アドバイザリーボードと編集部で「日本のインパクト・アントレプレナー35」を選定した。これからの社会、そして企業の新しいスタンダードをつくる彼ら彼女らを3回に分けて紹介する。(Part 2/Part 3はこちら)


1. 10億稼ぐ社会起業家を、1000人育てる
田口一成|ボーダレス・ジャパン(設立 2007年3月)



社会起業家のインキュベーションプラットフォーム。複数のソーシャルベンチャーをホールディングス化し、各子会社の総務・経理・広報を本社に集約、事業計画やマーケティングを代表の田口らがハンズオンで支援。成功した子会社の収益を「恩送り」として新たな子会社の起業資金に活用するなど、ソーシャルビジネスに適したユニークな経営モデルが注目されている。

楽天ランキング常時No.1のミャンマー産オーガニックハーブティー「AMOMA(アモーマ)」、バングラデシュで生産するビジネス革小物 「ビジネスレザーファクトリー」など、設立から12年で20人超の起業家が40億円以上の売り上げを生んだ。従業員は世界7カ国に約1000人。

2. 貧困層に金融アクセスを
慎 泰俊|五常・アンド・カンパニー(設立 2014年7月)



「民間の世界銀行として世界中の人に金融アクセスを届ける」をミッションに、アジア・インド地域でマイクロクレジット(小口融資)を中心とした金融サービスを提供。零細企業や個人に事業用資金を融資することで、貧困からの脱却を促す。2030年までに50カ国以上の途上国に拠点を有し、1億人以上に金融サービスを届けることを目標に掲げる。

現在、顧客数は4カ国で30万人を超え、融資総額は150億円以上、ROAは4.7%と市場平均を上回る。インド、カンボジア、スリランカ、ミャンマーに子会社を展開しており、従業員は約1200人。19年2月、シリーズCとして第一生命保険らから11億6000万円を調達。累計調達額25億円以上。

3. IoTで途上国の自動車ローンを民主化
中島徳至|Global Mobility Service(設立 2013年11月)

自動車を遠隔制御できる独自開発のIoTデバイスを車載することで、ローンの支払いが延滞している自動車を止められる仕組みを構築。世界20億人の「与信が下りず車が買えない貧困層の人々」が自動車を利用できるようになり、タクシー運転手としての自立も可能に。金融機関や自動車メーカーにも寄与する、新たな「自動車Fintech市場」を拓いた。フィリピン、カンボジア、日本、インドネシアなどで事業展開。

文=Forbes JAPAN編集部

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