ビジネス

2019.08.15 16:30

「専用機」で運ばれるアマゾン プライム会員向け貨物|シアトルイノベーションツアー第1回

シアトル、スターバックス本社ビルの一部に併設された「Amazon Freah」のピックアップポイント


ところがホールフーズマーケットが「PrimeNow」に出品することで、格段にラインナップが増えたことは間違いない。日本でもアマゾンと食品スーパーの「ライフ」との提携が発表されている。利便性と品揃え、アマゾンの顧客満足度向上のための3本柱のうち2つ(もう一つは「低価格」)がそろった「Prime Now」は、今後さらに発展をしていきそうだ。
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さて、店頭に並ぶレイニアー種のサクランボの袋を開け皆に振舞ってくれたアンジェラ、半分ほど減った袋をそのまま売り場に戻したので平気なのかと聞くと「量り売りだから誰かが買ってくれるから良いのよ」と笑顔で言い放ったのには、アメリカらしい大らかさが感じられた。その残りのサクランボは、もちろんツアー主催者側でありがたく購入した。

「ロッコ・プリンチ」と提携したスタバの「新業態」

次の訪問先は、またスターバックスに戻って、昨年日本でも中目黒にオープンして話題となった新業態、「Starbucks Reserve and Roastery」。高級コーヒー豆のラインアップであるリザーブ豆をその場で挽いて提供するリザーブ店舗、そのリザーブ店舗に提供する豆を焙煎する施設が併設されたのがこの店舗で、スターバックスのコーヒー豆へのこだわりが強く感じられる店舗となっている。
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シアトルの中心、キャピトルヒル2014年11月にオープンした「Starbucks Reserve and Roastery」

シアトルの文化の中心でもあるキャピトルヒルの近くに2014年11月にオープンしたこの店舗は、世界で初めての焙煎工程をお客様に見せる演出を備えた店舗だ。元シルク・ド・ソレイユのでダンサーをやっていたという経験をお持ちのマックスさんが案内してくれた。

通常の店舗で提供されるエスプレッソなどもあるが、基本は「クローバー」と呼ばれるスターバックスオリジナルのドリップ方式やサイフォン、フレンチプレスといった様々な手法で、そのコーヒー豆に合った淹れ方をしてくれる。しかも、マスターバリスタと呼ばれる、特別なトレーニングを経た専任のバリスタが1杯1杯丁寧に淹れてくれるのだ。
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構成=石井節子

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