とりとめのない世間話をすることは手軽な解決法に思えるかもしれないが、周囲から自分を際立たせられる人は、話す相手に対して思慮に富んだ意外な質問を投げかけるものだ。
例えば、参加したカンファレンスで、パネリストの一人と話したいと思ったとする。
パネリストはおそらく、あなたに質問の順番が回ってくるまでに、自分の仕事や会社、業界で成功するための秘訣(ひけつ)などについての質問に既に答え終わっており、また同じような質問が続くと思っている。そこで相手が予期していなかったような質問をすれば、他の人よりも目立つことができる。
表面的な質問ですませるのではなく、より深く掘り下げ、面白い質問を考えること。ここで、「So Cards」というカードゲームを紹介しよう。これは気の利いた言葉が浮かばずに苦労している人を助け、本物の人間関係を構築できるようにする目的で作られた革新的なゲームだ。
創業者のミゲル・ルイスは、ドキュメンタリー映画を制作しながら長年に渡り人々の心を開いて話を引き出してきた。ルイスはSo Cardsを通じ、意義深い対話を促し、人々を居心地の良い場所から抜け出させようとしている。
各カードに書かれた質問は、思考を刺激する鋭い内容のもので、ネットワーキングの場にぴったりだ。素晴らしい会話は、ひとつの良い質問から始まるもの。
1組52枚あるカードを読めば、次に参加するカンファレンスや、仕事の親睦会、ネットワーキングイベントに使える素晴らしいアイデアが得られる。以下に、思考を刺激する良い質問の例をいくつか紹介しよう。
1. 今週起きたことで、一番感謝していることは何ですか?
2. 自分が今していることで、将来の自分が誇りに思うであろうことは何ですか?
3. 両親以外で、この人がいてこそ今の自分があると思う大人は?
4. 自分がもし親友と出会わなかったら、どのような人生を歩んでいたと思いますか?
5. 今年中に達成したいことは?また、その妨げとなっているものは?
6. 自分の人生が映画になるとしたら、製作者がインタビューすべき人のトップ3は?
7. 未来を1日だけ先に見られるとしたら、どの日を選びますか?
8. エネルギーを補充するために行く場所やすることはありますか?
9. 自分の夢を実現するにあたっての最大の障害となってきたものは何ですか?
10. 自伝を書くとしたら、書くのが最も楽しみな章は何ですか?
以上の質問は自分が次に参加するイベントで使ってもよいが、その場の空気をきちんと読んで、自分や相手、そしてイベントにとって不自然な質問はしないこと。
素晴らしい会話は、自分らしくあるときに生まれるものでもある。