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動画ストリーミング分野ではネットフリックスやHulu、アマゾン・プライム・ビデオらの各社が激戦を繰り広げている。そんな中、最新の調査でデジタルのプロモーションに最大の費用を支払っているのが、アマゾンであることが判明した。

調査企業MediaRadarが、2018年上半期と2019年上半期の各社の広告出稿費用を集計した。それによると、アマゾン・プライム・ビデオのデジタル広告費用は前年同期比で300%以上も上昇した。一方で、ネットフリックスやHuluは広告費用を減らしている。

MediaRadarのTodd Krizelmanは「当社のリサーチの結果、2019年前半にアマゾン・プライム・ビデオのデジタル広告費用は、OTT(ネット配信による動画サービス)分野で最大となっている」と述べた。

「アマゾンはオリジナルコンテンツのプロモーションに注力している。特に、ネイティブ広告への2019年の出費は前年の5倍に達している」

アマゾンが現在、プロモーションに力を入れるのは、「グッド・オーメンズ」や「ザ・ボーイズ」「ハンナ ~殺人兵器になった少女」などのオリジナル作品だという。

一方で、ネットフリックスは、外部企業との提携によるプロモーションを活発化させている。同社は「ストレンジャー・シングス」のシーズン3の配信開始に合わせ、コカ・コーラやナイキ、バーガーキングらとタイアップ企画を実施した。

企業らは「ストレンジャー・シングス」の世界観を再現するグッズを制作したり、劇中に出てくる店をそのまま再現しての店舗営業を行うといった形で、作品のプロモーションに協力した。人気ゲームの「フォートナイト」もこの作品とのコラボを発表した。

この試みは従来のプロモーションよりも費用を抑えつつ、高い効果を生み出すことが期待されている。

2018年の前半時点では、デジタル広告への出稿費用の1位はネットフリックスで、アマゾンやHuluがそれに続いていた。今年はアマゾンが1位に立ち、ネットフリックスが2位、Huluは前年と変わらず3位だった。

しかし、Huluは奇妙なことにテレビ広告費用を61%削減した一方で、雑誌や新聞などのプリントメディア向け出稿費用を57%増加させていた。

アマゾンは、今年に入りオリジナル作品向けに13の広告キャンペーンを立ち上げており、最大の費用を注いだのは「ハンナ」だったという。「アマゾンがオリジナル作品に注力していることは明確だ。彼らは作品のパワーで新たな消費者をアマゾンのエコシステムに呼び込もうとしている」とKrizelmanは述べた。

編集=上田裕資

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