ビジネス

2019.08.14

シリコンバレーの連続起業家が狙う「オフィス業務自動化」の勝算

Automation Anywhereのミヒール・シュクラ


今年6月に開催された同社主催のカスタマーイベント「IMAGINE TOKYO 2019」では、マイクロソフトとの戦略的パートナーシップを発表。マイクロソフト製品との深い統合が行えるようになった。

一方で、オートメーション化が人間の仕事を奪うのではないかという懐疑的な見方があるのも事実だ。こうした意見に対しシュクラは「新たな技術が登場すると恐れを抱くのはよくあること」と語った上で、「たとえば、製造業にオートメーションが導入をされた際にも、同じような恐れを抱いた人はいるでしょう。しかし、結果的には効率性が高まり、多くの製品や需要が生まれた。RPAのようなソフトウエアオートメーションも最終的には人間にとって大きなメリットや新しい雇用が生まれると考えられます」と意に介さない。



長期間、シリコンバレーで活躍できる原動力

25年間シリコンバレーで活躍し、6社の起業に携わってきたシュクラは「非常に幸運に恵まれ、仕事仲間がスマートだったことが成功の要因」とあくまで謙虚だが、永続的に人々の生活にインパクトを与えるサービスを提供したいという。そのためには、2つの要素が重要だという。

「1つは、ITの専門的な知識があるユーザーだけでなく、すべての人たちに使用してもらえるようになること。もうひとつは、その技術をどこにいても、どのデバイスでも使用してもらえるようにすることです」

オートメーション・エニウェアという社名は、それを如実に表している。

文=本田カツヒロ 写真=帆足宗洋

ForbesBrandVoice

人気記事