NASAは8月7日、職員宛ての文章で大麻由来の成分を含むプロダクトを使用した場合、解雇処分の対象となるリスクを警告した。CBDの利用は拡大しており、一部では薬効作用があるとされているとNASAは認めている。
CBDやその他の大麻由来成分は、2018年のFarm Bill法案(農業法案)で合法化された。しかし、NASAはこれらのプロダクトの製造工程を管理する基準が策定されておらず、CBDプロダクトに向精神作用を持つTHCが混入する可能性があることを理由に、職員らに使用を禁ずると述べた。
NASAの人事部は「FDAが認可していない成分を摂取し、ドラッグテストで陽性反応が出た場合、医療目的で摂取したという言い訳は通用しないことを、覚えておいて頂きたい」と伝えた。「いかなる理由であっても、連邦公務員が違法薬物を使用することは認められない。この条項は州法や地域の基準に関わらず適用される。大麻やTHCを含有するプロダクトの使用は、娯楽目的や医療目的を問わず禁止する」
NASAだけでなく複数の政府関連機関が、職員に対し大麻由来のプロダクトを使用しないよう呼びかけている。アメリカ海軍も同様の通達を職員に対して行った。
先月はアメリカ沿岸警備隊が職員に対し、大麻やTHCを含む製品の使用を控えるだけでなく、大麻の利用を奨励したり、販売を行うイベントや施設への立ち入りを禁ずる通達を出していた。