国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

アウディ A6

新型アウディA6に試乗した日、東京は外気気温37度、湿度65%。車内気温は55度で、気絶しそうだった。しかし、エンジンのスタートボタンを押してエアコンを18度に下げファンを最強にすると、なんと2分以内に車内気温が30度を切って快適な環境になった。真夏対策に合格。実に効果的なエアコンだ。

さて、この生まれ変わったA6のその他の主なフィーチャーはどうだろう。

5代目は新しいプラットフォームとエンジン、シャキっとした外観スタイリング、ライバル車にキャッチアップした内装の質感とテクノロジー、そして48Vマイルドハイブリッド機構を備えている。

僕が今回乗った「55 TFSIクワトロ」は最初に日本に上陸したV6ガソリンの上級グレード。このA6の最大ライバルは、メルセデスベンツEクラス、BMW 5シリーズ、ジャガーXF、レクサスGSなど。こう聞くと、どれだけ競争の激しいセグメントで戦っているかがわかるだろう。



まずはデザインから入ろう。A6は、A8からスタイリングのヒントをかなり得ていて、今回のグリルの大きさも、A8に負けないほどだ。曲面やエッジの効いたノーズ、美しいカーブのテールが印象的で、前後のフェンダーの上を走る力強いラインは、アウディの有名な4WDシステム「クワトロ」に敬意を払っている。

内装は新鮮なハイテク。センターコンソールに巨大スクリーンが2枚含まれるアウディ「MMI」というシステムは、抜群のエアコンやオーディオのスイッチがさりげなく、品良く配置されている。

スマートフォンのように、スワイプのできるタッチスクリーンになっていて操作しやすいけど、押すとブルブルとくる反応を待つフォースフィードバックの機能は少し慣れが必要かな。でも、正直なところ、この上品でクリーンなインパネのレイアウトはドライバーを癒してくれる。

座り心地のいいシートは、長距離クルージングに最適。後部席も十分に広々している。期待していたよりもキャビンが広く、レッグルームとヘッドルームは十二分と言えるほどだ。



今週試乗したモデルは、340ps/500Nmを発生する3リッターV6ターボ仕様の「Sライン」だった。スムーズなシフトを持つ7速A/Tとパワフルなユニットが特徴的。1500から6000回転太いトルクがじわっと発生して、1900kgの車重を軽く感じさせてくれる。

当然、それに関係しているのは、剛性の高いシャシーと抜群のグリップを保証するクワトロ4WDシステムだ。不思議なほどシーンとしている静粛性で、加速する時は微かにエンジンの音が聞こえてくるぐらい。

文=ピーター・ライオン

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