同類ばかりの環境は危険 反対意見から学ぶことの大切さ

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筆者:ブルックスさんは、深い思慮を持って人の話を聞くことを伝道活動になぞらえています。この比喩によって、軽蔑をどのように尊敬、感謝や愛に変えられるのでしょうか?

ブルックス:私は深刻な政治的対立に関してはしばしば人々に対し、自分と意見が合わない人を最終的にどうしたいのかを尋ねる。追放したい? 投獄したい? それとも黙らせたい? すると、ほとんどの人が「いいえ、もちろん違います!」と答え、単に相手に違う考え方や行動をしてもらいたいだけだと語る。これは、伝道師の目的と同じだ。

ではどうすれば人々を説得できるのか? それは、意見の異なる人を軽蔑するのではなく、自分の価値観を愛と善意をもって表現することだ。これは伝道師が取る方法で、こうすることで相手を自分の側に引き寄せることができる。愛をもって傾聴し反応することは、道義的に正しいことであるのに加え、最終的に相手を自分側に取り込むのに最も実用的な方法でもあるのだ。

編集=遠藤宗生

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