フォーブス ジャパン編集部 エディター

TENTIALが開発した機能性インソール「TENTIAL ZERO」

アパレル、化粧品、フード。さまざまな領域で、続々と立ち上がっているD2Cブランド。その波は“スポーツ領域”にまで広がっているようだ。スポーツ用品のD2Cブランド「TENTIAL(テンシャル)」を手がけるTENTIALは8月8日、第1弾プロダクトの機能性インソール「TENTIAL ZERO」を正式に発売開始したことを発表した。

今回、発売を開始した「TENTIAL ZERO」はプロスキープレイヤーや、プロサッカー選手が使用するインソールを手がけた実績を持つBMZ社と共同開発したもの。

BMZが特許を取得する「BMZ cuboid balance」理論を搭載し、従来のインソールでは不可能であった“足の内側部の運動性と外側部の安定”を同時に実現することで、ボディバランスのよい美しい姿勢を維持することができるという。そのほか、衝撃吸収性と反発性の2面を兼ね備えた素材「ポロン」がインソールの全面に使用されている。

今年の4月にアカツキから1.3億円の資金調達の実施し、5月末に「Aspole(アスポール)」から現在の社名へと変更したTENTIAL。

なぜ、同社はスポーツ用品のD2Cブランドを手がけることにしたのか。そして、なぜ第1弾がインソールだったのか。TENTIAL代表の中西裕太郎に話を聞いた。


TENTIAL代表の中西裕太郎

サッカー選手への夢を諦めて始めた「プログラミング」

代表の中西は、もともとサッカー選手としてのキャリアを積んでいた人物。高校時代、サッカーのインターハイに出場するほどの実力を持っていた。

「当時はプロサッカー選手になることが夢だった」と語る中西だが、途中で病気を患ってしまう。回復したものの、以前のようなパフォーマンスを発揮するのは難しく、結果的にサッカー選手のキャリアを諦めることになる。

志半ばで夢を諦めざるを得なくなった中西。「今後のキャリアも白紙になってしまい、これから何をしていけばいいのか、を考えなければいけなくなった」と当時を振り返る。

さまざまな選択肢を検討した末に、中西が取り組むことにしたのが「プログラミング学習」だった。当時は今ほどプログラミング学習ツールがない時代。「ドットインストール」を使いながら、プログラミングを学んでいったという。

学習を重ね、プログラミングスキルを身につけていったことで、今度は「自分と同じような境遇の人にプログラミング学習の機会を提供したい」と思うようになり、創業メンバーとして「インフラトップ(現DMMグループ)」に参画。プログラミングスクール「WEBCAMP」の立ち上げ、グロースを経験する。

その過程で「自分でイチから事業を立ち上げたい」という思いが芽生えてきたものの、「一度は大きな組織で働くことも経験しておかないといけない」と中西は考え、リクルートキャリアに転職。「ちょうど事業立ち上げの人材を探していたみたいで運が良かった」と転職時のエピソードを語る中西。そこでは事業開発や商品企画を経験した。

文=新國翔大、写真=小田駿一

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