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クラーナの共同創業者でCEOのSebastien Siemiatkowski(Photo by John Phillips/Getty Images for TechCrunch)

スウェーデンの決済系のフィンテック企業「クラーナ(Klarna)」が4億6000万ドルの資金調達を実施し、企業価値は55億ドル(約5800億円)とされた。クラーナは欧州で最も企業価値の高いフィンテック企業になり、競合のTransferWiseやN26らの企業価値を約20億ドル上回っている。

クラーナは欧州と米国のEコマース業者らに後払い方式の決済ソリューションを提供中だ。クラーナのユーザーたちは、Eコマースサイトで欲しいアイテムを見つけたら、メールアドレスと住所を入力するだけでいい。クラーナはそのユーザーの支払い履歴やウェブの閲覧履歴を分析し、信頼できる人物かどうかを判断し、商品の売り手に代金を支払う。

今回の調達はサンフランシスコのDragoneer Investment Groupの主導で、クラーナは今後、米国での事業を拡大する。出資にはオーストラリアのCommonwealth BankやHMI Capitalらも参加した。

Dragoneerの資金調達パートナーのMarc Stadは「クラーナは独自の決済ソリューションで基盤を築いており、今後の大きな成長が期待できる」と述べた。クラーナは今年4月にも1億ドル以上の資金調達を実施し、評価額は35億ドルとされていた。著名ラッパーのスヌープ・ドッグも、本名のカルバン・ブローダス(Calvin Broadus)名義でクラーナの出資に参加している。セコイア・キャピタルも同社の出資元だ。

2005年創業のクラーナは4年前に米国事業を立ち上げたが、拡大に苦戦し2017年には米国従業員の半数をレイオフしていた。その後、米国でクラーナを導入した企業は3000社にまで増え、ASOSやToms、Superdry、Sonosらが利用中だ。また、H&Mやアバクロンビー&フィッチらも導入の準備を進めている。

クラーナの共同創業者でCEOのSebastien Siemiatkowskiは、かつてバーガーキングで働いていた時代にNiklas Adalberthと知り合い、同社を立ち上げた。「顧客らに透明性が高く、クリエイティブな金融サービスを提供していきたい」とSiemiatkowskiは声明で述べた。「今後、当社のサービスを世界に拡大するなかで、米国は最も重要な市場の1つだ」とSiemiatkowskiは続けた。

編集=上田裕資

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