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カンヌ・ライオンズ2019で語るメグ・ホイットマン(Photo by Richard Bord/Getty Images for Cannes Lions)

eBayやヒューレット・パッカード・エンタープライズのCEOを歴任したメグ・ホイットマンは最近、ディズニーやドリームワークスの元幹部ジェフリー・カッツェンバーグとの対談に臨み、2人が立ち上げた新たな動画ストリーミング企業Quibiについて語った。ホイットマンは「私たちはほぼ全てについて違う見方をする。全く違う人間だということが、私たちの超能力だ」と語った。

違いが力を生む。思考の多様性が強みとなることは、研究結果からも示されている。自分とは正反対の人と仕事をすることで、最高の状態になれると同時に、相手も最高の状態となるよう促すことができる。人それぞれに力はあるが、強大な力は複数の人が力を合わせることで生まれるものだ。以下に、自分や同僚を最高の状態にするための3つのポイントを紹介しよう。

1. 自分らしくいるよう自分を律する

自分らしくいること。これは、言うは易く行うは難しだ。特に、対立を生みがちな仕事上の問題については難しい。自分なりの考えを固め、それを相手に伝えるためには、自信がなければならない。自信を付けるには時間と経験が必要だ。

どんなにキャリアを積んでも、全知全能になることなどできない。自分のキャリアの各ステージで、今知っていることに確信を持ち、自分の知識や考え方、意見を固めよう。これは難しいが、取り組むだけの価値はある。自分らしくいることで自分のエネルギーと時間を解放し、仕事に最善を尽くせるようになる。

2. 自分とは違う視点を持つ人を探す

自分とは異なる人との関係構築に興味を持つには、自信と自己認識が必要だ。自分と似た考えの人と一緒にいる方が楽だし、居心地が良い。しかし、同類が集まるのは危険でもある。似たような考えの人間が集まると集団思考や確証バイアスが生じ、結果として自分のキャリアと組織の妨げとなる可能性がある。

異なる物の見方をする人との協働は、難しいかもしれない。かかる時間やフラストレーションが増えることもあるだろう。しかし思考の多様性は集団思考や自信過剰を予防し、イノベーションを促進する。思考の多様性により、個人レベルでも組織レベルでもより賢明で優れた選択ができるようになる。思考の多様性は簡単だ、などと言った人はいない。

3. 相手に自分らしくあるよう促す

意志の強い人もいれば、それほどでもない人もいる。人は、自分と異なる人たちと一緒に仕事を始めると、周囲と同じように考え始める傾向がある。周囲と対立せず協力して仕事を進めたいと思うのは自然なことで、仕事を楽に進めたいと思うのも当然だ。だが、協力的であることと、妥協することは異なる。

仕事仲間に対しては、仕事を楽に進めたいがあまりの妥協を許すべきではない。こちらの言うことを聞き尊重してくれる限り、相手にも自分の思考プロセスをしっかり持ち、それを伝える自信を持たせるべきだ。「あなたはどう思いますか?」や「さっき何か言いかけていましたよね?」というような質問をし、相手の考えを聞きたいという姿勢を見せよう。

あなたの考えや意見には力がある。自分の視点を、同じミッションを持った人の違う視点と合わせることで、自分の力を増幅できる。

思考の多様性は超能力だ。あなたには、さらに自分を改善できるチャンスがある。自分らしい状態を保ち、自分とは異なる考え方をする人を見つけ、相手も一貫して自分らしくいられるよう促そう。

編集=遠藤宗生

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