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Fighting Pseudoscience


筆者はIARCの報告書を読んだが、魚の薫製に関する言及はなかった。加工肉には通常、「豚肉や牛肉を含むが、その他の赤身の肉、鶏肉、臓物(肝臓など)、または血液など肉以外の有用物を含む場合もある」と書かれている。

そして報告書は、加工肉の例として以下を挙げている。

ハム、ベーコン、ソーセージ、ブラッドソーセージ、切り身、レバーパテ、サラミ、ボローニャソーセージ、缶詰肉、ランチョンミート、コーンビーフ

魚については、何も書かれていない。

だが、筆者は念のため、この報告書の基になっている研究結果を見直してみた。IARCの報告書は、それ以前に行われた数多くの研究結果をまとめたものだ。その結果、実際にそれらの中には、魚の薫製について調査したものが含まれていたことが分かった。

IARCが2007年に行った研究には、肉と魚が結腸がんのリスクにどのような影響を及ぼしているかについて調べたものがあった。そして、その研究結果によれば、魚の摂取はがんのリスクを低下させていた。さらに、結果には今ここで最も重要な点となることが明確に記されていた。

「魚には、鮮魚、缶詰、塩漬け、薫製を含む」

そう、薫製したものを含む魚の接種は、結腸がんのリスクを低減させるのだ(ただし、スモークサーモンには塩分が多く含まれている。高血圧の人は注意が必要だ)。

従って、筆者はニューヨーク・タイムズ紙に対し、次のように言いたい──私のベーグルとロックスに干渉しないでほしい。本当に、あなた方はもっと慎重であるべきだ。

(筆者は米ジョンズ・ホプキンズ大学のブルームバーグ特別教授。専門は医用生体工学と計算機科学、生物統計学)

編集=木内涼子

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