80年代に「エレガンスのシンボル」としてその圧倒的な美しさで世界を魅了したポリスコワの姿は、時を経ても世界から注目を集めたようである。
53歳の「東欧初のスーパーモデル」、ポーリーナ・ポリスコワ(Shutterstock)
「東欧と水着」は、とかくしっくり来ないイメージもあるのではないだろうか。とくに1993年の「チェコスロバキア解散」を経たチェコ共和国には海すらないものの、昨今、気鋭の水着デザイナーが続々と育っているという。ちなみにチェコには「1人当たりのビール消費量が世界一」という、実は開放的な国民気質をうかがわせるデータもある。
Forbesのチェコ版「Forbes Czech」で公開された記事を紹介する。
ビーチで水着がかぶるのは絶対に避けたい? デザイン製の高い、ユニークな水着を探している? サステイナビリティに関心があり、地元のブランドを選びたい? 今年の夏、そんなあなたにぴったりの選択肢がある。
チェコのデザイナー発のビーチファッションだ。スポーツと機能性に、アートとグラフィックデザインが加味されているのが特徴のデザインが目立つ。
芸術家集団が作る「媚びないスウィムスーツ」|Overall Office
まずは、純粋に「デザイン」と「アート」の世界から生まれたのが「Overall Office」。通常のファッション業界の「カレンダー」にはとらわれず、新しいファッションの発表方法を模索しているデザイナー集団だ。プラハを本拠地に活動し、ファッションブランドは持たない。通常のショーにモデルを出演させることはなく、独立したギャラリーでの展示会で作品を発表する。
Overall Officeの斬新な水着は、昨年彼らが国内外で発表し、「チェコ・グランド・デザイン」にノミネートされた「スパイラルシャツ」のデザインが基になっている。これらはスパイラル・スイムスーツと名付けられ、黒、赤、オレンジの3色展開で、各々グラデーションのデザインだ。その名の通り「スパイラル」状に仕立てられたこの水着には、チェコ産の高品質な生地が使われている。国外でも、ニューヨークの「Maimoun」で販売される。
芸術家集団「Overall Office」は、ファッションブランドを持たず、独立系ギャラリーで展示、発表する。