北参道で実験を始めていき、反応次第でいろいろな地域に店舗を展開していく。松本は「理想はコーヒーを飲みたいと思った瞬間に手元にある状態にすること」と、今後は店舗を増やしていく予定だと語る。
「店舗を増やせば、すぐにお店を見つけることができるかもしれない。そしてプレオーダーやデリバリーなどの注文形態を採用すれば、アプリで注文したらすぐ手元に届けくようになるかもしれない。昔、ユビキタスという言葉がありましたが、カフェが満ち溢れてる状態にしたら面白いと思っています」
KITASANDO COFFEEは今後、近隣地域へのデリバリーだけでなく、個人向けのサブスクリプションの導入や法人会員を導入する予定だという。
カフェはあくまで第1弾の取り組み
最後に社名を「カンカク」と名付けたことについて聞いてみると、松本からこんな答えが返ってきた。
「ここ数年でロジカルシンキングがコモディティ化していて、ほとんどの人がロジカルに物事を考えることができる。となると、論理的に考えたものはすぐレッドオーシャン化するので相当頭が良くないと厳しい。でも感覚的に面白いと思うのは人それぞれ違って、積み上がっていくものではないのでブルーオーシャンの領域が多いと思うんです。もちろん最低限のロジックは考えるのですが、感覚的に『良いよね』と思ったところで勝負した方が打率が高い気がしているので、カンカクという社名にしました」
松本曰く、KITASANDO COFFEEはあくまで第1弾の取り組みだという。カンカクの今後について、松本は「今後はホテルのプロデュースやお酒のD2Cも面白いな、と思っています。レッドオーシャンで戦いたくないので、ハードルの高いものに取り組んでいきたいですね」と笑いながら展望を語ってくれた。