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うまくいっていることは、ほとんどありませんでしたね。サービスは伸びないし、株主とのやり取りも、取引先とのやり取りもうまくいかない。社員も不満を抱えていて、「どうしたらいいの? これ」という状態。ただ、いまになって振り返ると、それは大して珍しい話でもありません。まったくトラブルがないスタートアップなんてあるわけがないし、起業家の人たちにとっては、おなじみの光景なわけです。

毎日、家に帰ってからも早朝5時くらいまで仕事。リビングで作業していたら、キーボードを押したままガクッと寝落ちしてしまって、意識が戻ってPCの画面を見ると、「RRRRRRRRR」みたいな文字がびっしりと並んでいることがよくありましたね。それに気づいてヤバいと思って、すぐベッドに倒れこみ、起きたらまた会社に行くという生活を続けていました。

本当にボロボロでどうしようもなく、何とかしなきゃいけないという気持ちに自分自身がすり減る日々。それでも、生き生きとしている実感はありました。自分で考えて、行動して、すべての帳尻を合わせていくことには、大きなやりがいを感じていたんです。だから、続けることができたし、それなりの成果をあげて、ミクシィへの売却につなげることができました。


構成=眞鍋 武 写真=小田駿一

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