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クラウドポート代表取締役の藤田雄一郎

貸付投資を扱うオンラインマーケット「Funds」(ファンズ)を運営するクラウドポートは8月5日、合計6.3億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、グローバル・ブレイン、三菱UFJキャピタル、SV-FINTECH Fundなどの複数社。

今回の資金調達により、クラウドポートはコーポレート部門の体制強化、プロダクト開発体制の人員増加、マーケティング活動などの強化を行う予定だという。

同社の代表取締役の藤田雄一郎も、共同創業者の柴田陽も、金融業界出身ではない。いわばアウトサイダーだ。柴田はマッキンゼー・アンド・カンパニー出身で「スマポ」「日本交通タクシー配車」などのヒットアプリを手掛けた経歴の持ち主。藤田はサイバーエージェントを経て、マーケティング支援事業の会社を起業し、上場企業へ売却した経歴を持つ。

「マーケティング支援事業を苦労しながらも、無事に売却という形で着地させることができました。ちょうどその頃知人や友人、同世代の起業家たちに追い抜かれ、なぜこんなに差が生まれるのかと悩みました。結局、『誰がやるか』ではなく『何をやるか』が重要だということに気がついたんです。

『何をやるか』、どのマーケットに参入しようかと考えていたときに、アメリカでP2Pレンディングが盛り上がっていることを知り興味を持ちましたが、私には金融のバックグラウンドがない。ちょうどそこに知人を通じ、日本でP2Pレンディング事業の立ち上げをするという方から、マーケティング担当として参画しないかと話をいただきました」(藤田)

業界に身を置いてわかった課題

こうしてソーシャルレンディング業界に参画することとなった藤田は、日々の業務を通じて金融の知識が身についただけではなく、業界の課題も見えてきたという。

現役世代が老後を迎えた頃には、現在のように年金の受給が難しいことが予測される。そのため若い頃から資産運用を行う必要がある。一方で、日本は株やFXなどの相場制の金融商品が主で、ハードルも高い。そこで後の「Funds」につながる固定利回り型の商品が、スマートフォンで少額から気軽に買うことができる必要性を痛感したのだという。

P2Pレンディングの熱気を帯びたアメリカから帰国した柴田と意気投合した藤田は、クラウドポートを立ち上げた。

文・写真=本多カツヒロ

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