私たちはそれぞれが持つ直観力によって、ビジネスの上でどのような判断をするタイプかが異なるという。米国の家具・インテリア・チェーンの経営者であるジュディ・ジョージの著書「The Intuitive Businesswoman(直感的なビジネスウーマン)」によれば、働く女性は誰でも、大きく分けて次の4タイプのいずれかに分類される。
1. ビジョナリー(先見の明のある人)
2. 職人
3. 観念論者
4. 冒険家
著書でジョージは、私たちが自分のタイプを判断するための20の質問を挙げている。その中には、以下の2つの質問も含まれる。
質問:あなたの会社の従業員が、素晴らしい場所に空き物件を見つけました。それを聞いてあなたの頭にまず浮かぶのは、次の4つのうちどの考えでしょうか?
a. 「家賃はいくらだろう?」
b. 「その場所なら素晴らしいアパートが建てられそう」
c. 「誰かが素敵なブティックを開くとよさそう」
d. 「そこなら小さい規模で商売を始めてもいいかもしれない」
質問:あなたは自分のメンター(指導者)として、次の4人の中から1人を選ぶことができます。それぞれについて、提供されているのは以下の情報だけです。誰を選びますか?
a. ソフトウェアの設計で財を成した専門家
b. エンターテインメント業界、製造業、出版業、ホスピタリティー産業、製品開発など、あらゆる分野で事業を手掛け、一代で富を築いた人
c. その人自身がブランドになっており、ライセンス契約によってあらゆる製品にその人の名前が付いている有名人
d. 主に利益を得ることよりも、人の役に立つことを考えた製品を提供し、成功を収めた心優しく利他的な指導者
各タイプの特徴
・観念論者
答えにa.が多かった人は、「観念論者」だ。物事を合理的、系統的に、将来を見据えて考える。組織的で分析的、効率的でもある。
このタイプは、ビジネス界にあっても科学的だ。情熱や自我、衝動に動かされることはなく、数字や事実、論理に従う。冷静に、切り離した判断で課題に向き合う。研究と計画に基づき、素晴らしいキャリア、企業を築くことができる。
・冒険家
答えにb.が多かった人は、大胆で予測不可能な「冒険家」だ。行動的で、型にはまらず、自由奔放だ。
冒険家は生まれながらの起業家だ。秩序だった方法で前進することには関心を持たない。大きく考え、大当たりを狙い、多くの注目を集めようとする。成功すれば、ビジネス界の「ロックスター」的人物となる。
・ビジョナリー
答えにc.が多かった人は、「ビジョナリー」だ。決断力があり野心的で、教養もある。独立心が強く、勇気があり、競争心もある。
このタイプの人は、目標に集中し、何があってもそれを実現する高い能力を持っている。始めから終わりまで全て自分でコントロールできるときに、飛び抜けて素晴らしい仕事をする。
・職人
答えにd.が多かった人は、「職人」だ。多くを語ろうとせず、寛大で、個人を重視する。柔軟性があり、慎重で、社会意識が高い。
職人は現場で働く人であり、自分の周囲に人を引き寄せる能力に恵まれている。そして、仕事仲間と家族のような付き合い方をする。このタイプの人は力でも利益でも、共有できるものは全て分け合いたいと考える。