調査会社Counterpointのデータで、米国政府による禁輸措置にも関わらずファーウェイは4.6% の成長を遂げ、シャオミは0.9%増、VIVOも2.1%増だった。「中国メーカーの好調の背景には、活発なマーケティングや新商品の素早い投入、高スペックの端末の安価での投入、販売チャネルの多角化があげられる」とCounterpointのアナリストは分析する。
「中国のスマホブランドは意欲的に国外市場を開拓し、国内市場の飽和を埋め合わせていている。市場のニーズに沿った販売戦略や商品ポートフォリオの拡大が功を奏している」
一方で、世界のスマホメーカーで最も出荷台数を伸ばしたのは、四半期あたり7660万台を出荷したサムスンで、伸び率は前年同期比7.1%増だった。サムスンは複数の端末を立ち上げ、300ドル台の廉価デバイスなども好評を博し、世界の出荷台数の5分の1を占めた。
一方で、米中摩擦の高まりが今後のファーウェイの業績に影響を与えることは確実で、それはサムスンに利益をもたらすことになると、Counterpointは述べている。
「ファーウェイは今後の四半期で中国国内に注力し、一定の成果をあげるだろう。しかし、その成果も海外での減速を埋め合わせるものにはならない。これをチャンスとするのがサムスンなどのメーカーになる」
アップルの出荷台数は四半期あたり11.9%の減少となったが、今後は回復が見込めるという。CounterpointによるとiPhoneの売上は回復傾向にあり、中古デバイスの下取りプログラムによって買い替えも促進できているという。
グローバルの市場シェアで1位はサムスンで、21.3%。2位がファーウェイで15.8%。3位はアップルで10.1%、シャオミが9%で4位だった。