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2019.08.04 19:30

20000本の記事から選ぶ、ポジティブな気づきをくれた10本

ウォーレン・バフェット(Getty Images)

ウォーレン・バフェット(Getty Images)

海外も国内も、ビジネスもエンタメも、大企業もスタートアップも、あれもこれも……2014年6月のForbes JAPAN創刊から遅れること約1年半、2015年11月に本格ローンチしたForbes JAPANのWebでは、これまで約2万本の記事を公開してきました。
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無数のウェブ媒体がある中で、この数が多いか少ないかわかりませんが、その中には、圧倒的に読まれたものもあれば、広くは読まれなかったけれど少数に刺さった記事も、あまり響かなかった記事もあります。

今回、5周年を機に「ウェブ副編集長、10本選んで!」ということで、Webのスタート当初より携わってきた立場から、独断と偏見で選んだ「ポジティブな気づきをくれた」10本を紹介します。もっと面白い記事も感動した記事もあるはずなのに……と、思い出しきれないのが残念ですが、どれかひとつでもきっかけになり、これを機にForbes JAPANの記事に興味を持ってくれる方が増えたらと思います。


1.  バフェットから全ての投資家へのアドバイス、究極の投資先は「自分」
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1917年刊行の米Forbesが、100周年を記念して特集した「100人の名言」のウォーレン・バフェット編。この大富豪は、目にするほぼ全ての記事でいいことを言っていますが、この中の言葉は格別。

「あなたが自分自身の中に持っているものを、誰も奪い取ることはできない。そして誰にでも、まだ使うことができていない潜在力がある。能力をつけることによってあなたが10%、20%、あるいは30%高めた潜在力は、課税されてなくなることも、インフレによって失われることもない。生きている限り、持ち続けることができる」

2.  歪んだテック社会の救世主、異色の経歴を持つ日本人女性

Forbes JAPAN2018年2月号のカバーストーリー。これまで本誌61冊が出版され、それだけのカバーストーリーがあり、どれも読みながらワクワクしていたはずですが、ふと頭に浮かんだのがこの1本でした。シンプルに「こんなにすごい人がいるのか!」と。読んでいただければきっとわかります。

3.  「注文をまちがえる料理店」のこれまでとこれから

当時、NHKの「番組をつくらないディレクター」でありながら、Webに寄稿してくださっていた小国士朗さんの記事。かつて番組制作時に体験した、「献立はハンバーグなのに、餃子が出てきた。でも美味しいから、ま、いっか」という出来事をきっかけに温めてきたプロジェクトのビハインドストーリーです。



「当たり前ですが、この料理店で認知症の様々な問題が解決するわけじゃありません。でも、間違えることを受け入れて、間違えることを一緒に楽しむ。そんな新しい価値観をこの料理店から発信できたら。そう思ったらなんだか無性にワクワクしたんですよね」(小国さん)

4. 「新しい」だけが価値じゃない。500年企業の虎屋が語る持続性

赤坂にある虎屋の本社は、2018年のリニューアルで、地上9階建てから4階建てになりました。それは、「大きい・豪華・速い」が求められていた高度経済成長期から50年の月日が経ち、「普通が良い」となった価値観に合わせてのこと。

あるイベントで黒川社長が語った、時代に応じて「変えたこと」と「続けていること」。老舗ならではの重みと説得力が最高です。

5. AIなのか愛なのか? 食における人工知能の可能性

AIの記事をあれこれ読み、そのテクノロジーに期待も疑問も持つ中で、昨年夏、AIを取り入れた食事会に参加しました。そのメインテーマは「AIなのか、愛なのか」。

そこで出てきたAIが提案する料理も美味しかったけれど、「データによれば合う」というのは味気なくて、レシピのルーツや作り手の思いを知ると、食事がより豊かになると体感。それこそが、最近よく聞く”ストーリーテリング“で、それが愛なのかもしれないと。記事の書き手は、会を主催するシェフ、松嶋啓介氏です。
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文=鈴木奈央

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