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富裕層の多くは、日々の暮らしをとても大切にしており、自宅や別荘のインテリアにもこだわり、心休まる空間を作り上げる。数々の家具ブランドの中でも、「B&B Italia」は別格の存在とされる。品質と心地よさを知ることで、感性を磨き、スイッチを入れるのだ。


インテリア業界ではいくつかの名門ブランドが、人気デザイナーと手を組んで新作家具を発表しているが、いつも話題の中心になるのは「B&B Italia」だ。

2015年から、日本での「B&B Italia」の独占販売権を持っているのは、安田造船所グループの「株式会社progetto81」である。ラグジュアリーヨットの「アジムット」やハイパフォーマンスカー「ダラーラ ストラダーレ」などのラグジュアリーブランドを展開する同グループだが、家具を扱うのは初めてのことである。

「その前から日本でもB&B Italiaの家具は販売されていましたが、本来のポジションとは違う扱いを受けていると感じていました。家具を扱ったことがない我が社に話がきたのは、誇らしいことでした。B&B Italiaという看板はとても大きいのですが、高級ヨットを扱っていることが大きな助けになりました。高級ヨットから家具へとトレンドが波及することも珍しくないため、B&B Italiaの何が魅力であり、何を語るべきかをすぐに理解できました」

安田造船所グループのCEOであり「progetto81」の代表取締役も務める野澤隆之は語る。


(株)progetto81代表取締役CEOでもある野澤隆之。不動産ビジネスや企業再生プロジェクトに従事し、その後、高級車の販売やマリンリゾート開発、そしてハイパフォーマンス・スポーツカーの販売などを手掛ける。ラグジュアリーなライフフタイルを愛し、そして自らが実践している。

日本での高級家具市場は伸びており、インテリア専門誌も多く、住環境への興味は広がっている。しかし“高級家具”となると、ヴィンテージやデザイナーズ家具など、マニアのためのものという意識が強い。だからこそ、もっと広い層を取り入れたいと野澤は考える。

「住宅というのはライフスタイルの最終表現で、家具がその橋渡しをしてくれる。気に入った家具と一緒に生活したいと考えれば、住宅に対する投資額も増えるし、自宅に人を招くようにもなる。素晴らしい家具を知ることで、生活の質自体が上がるのです。しかし、B&B Italiaを扱うことになってから気が付いた問題点もあります。B&B Italiaの家具の大きさは、世界の高級物件のサイズの基準となっています。しかし日本の場合は高級物件であっても、経路の関係で搬入できない場合もある。こうなると海外の富裕層が日本の物件を買おうとは思わないでしょう。“高級家具を楽しむための住宅インフラ”が整えば、さらに高級家具市場は伸びると思います」


青山にあるB&B Italiaショールームのコンセプトは、「家に人を呼ぶライフスタイルを実践して見せる」。家具をコーディネートして置くだけでなく、キッチンやベッドルーム、クローゼットもある。ここには自宅に人を招くライフスタイルを日本に定着させたいという思いがある。

近年、B&B Italiaでは、屋外を第二のリビングとして活用できる、アウトドア家具に力を入れている。こういった家具を暮らしに取り入れたいなら、広々としたデッキやバルコニーが必要になるので、条件にあった家を探すか、もしくは建ててしまうこともある。B&B Italiaの家具は、ライフスタイルを広げるスイッチを入れる役割を果たすのだ。

「B&B Italiaの家具は、上質なライフスタイルを表現するのに必要なものです。オブジェ的に飾るのではなく、生活のベースであり、生活を受け止める家具でなのです。家具はあくまでも“脇役”で、生活を引き立てるものでなければいけない。高級車のオーナーは、車に乗るたびに素晴らしい内装に囲まれます。こういったクリオティを知る人が、それに匹敵する家具としてB&B Italiaを求めるのは当然のことです。毎日使うものが、満足できない品質だと苦痛です。大切なのは車もインテリアもファッションも、生活の中で品質のバランスをとることであり、優れた製品に触れながら知識や経験を積み重ねていく。それこそが“目利き”になるということなのです」

ライフスタイルをトータルでコーディネートすることを考えると、必然的にB&B Italiaへとたどり着くのだ。


ショールームの一角には、アウトドア家具のコーナーがある。巨匠デザイナー、アントニオ・チッテリオがデザインした家具たちは、デザインはモダンだが、耐水素材を使っているので雨にぬれても問題ない。カラフルなファブリックを使うことで、屋外空間が華やかなになる。

「ソファの中心価格帯が200万円となるB&B Italiaの家具を欲しいと考えるのは、毎日の生活を大切にしている人々です。インテリアは人の感性に与える影響がとても大きいので、そういった人々にスイッチを入れて刺激を与えるのが私の仕事なのです」

富裕層の感性を刺激するためには、多くのタッチポイントがある方が良い。安田造船所グループでは、富裕層の感性を刺激するラグジュアリーブランドがたくさんある。

「例えばダラーラ・ストラダーレは、独創的なコンセプトを持つスポーツカーですが、そのオーナーは高級ヨット、アジムットのイベントやB&B Italiaのイベントにも来てくれます。これは、突出したブランドを複数取り扱うメリットですね。日本は国の経済規模が大きいために、どうしてもガラパゴスになりがち。それはラグジュアリーの分野にも当てはまりますが、私はローカライズするべきではないと考える。世界基準に合わせなければ、世界の富裕層の投資を伴う来日は見込めません。大切なのはローカライズではなく、ブランドの哲学を上手に翻訳し、日本のメンタリティに合致する形でビジネスを構築することなのです」


商品を売ることが目的ではなく、ブランドの哲学やそこから始まる心地よい生活をご提案・構築することを目標とする野澤。その集大成として、三浦(神奈川県)や下田(静岡県)を富裕層が集まる魅力的にするためのリゾート開発を、街の人々と協力しながら進めている。

現在、安田造船所グループが最も力を入れているのは、ラグジュアリーによる地方創生である。

「我々のブランドを一堂に集める『下田ランデブー』というイベントは、『すべては下田のため」という思いでやっている。この街を盛り上げる一つの構成要素でしかない。地元の人に下田の未来をイメージしてもらうためお祭りでもあるのです。こうした活動の継続が私どもの姿勢を理解していただくきっかけにもなればと考えています。地元と一緒に、という気持ちは、大きなデベロッパーにはない価値観でしょう。しかし誰かに不快感を与えることは、ラグジュアリービジネスではない。憧れを創出することができれば、町は動き出す。今ある大切なものに“ラグジュアリーのふりかけ”をかけることで、きっかけを作りたいのです」

野澤にとってのラグジュアリービジネスとは、文化を作り、憧れを創出し、人を動かすことにある。みんなが心地よくなれる環境づくりを行うことで、日本のラグジュアリー文化が次の段階へと進んでいくのだ。


今年は6月に開催された「SHIMODA RENDEZVOUS 2019」。下田市にある安田ヤードには、日本各地からスーパーカーのオーナーが集まり、さらには地元の人々も参加して、アジムットの体験乗船や美食と音楽を楽しんだ。会場にはB&B Italiaの家具が置かれ、さらには日本に上陸したばかりのダラーラ・ストラダーレも展示。そして夜になると花火が上がり、下田市民も巻き込んだイベントが幕を閉じた。

B&B Italia Tokyo(株式会社progetto81)
☎0120-595-591
HP https://bebitalia.co.jp/
Facebook https://www.facebook.com/bebitaliajapan/
Instagram https://www.instagram.com/beb_italia_japan/

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#1 公開中|胎動する日本のラグジュアリー文化 ~安田造船所グループの挑戦【第1回】AZIMUT 欧州のマリンカルチャーに学ぶべきこと
#2 公開中|胎動する日本のラグジュアリー文化 ~安田造船所グループの挑戦【第2回】Dallara Stradale 文化と情熱を共有する
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Promoted by 安田造船所グループ 文=篠田哲生 写真=江藤義典

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