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Nestor Rizhniak / shutterstock.com

職場では一生涯の友人を得られることもあるが、本当だったら避けたい人の間近で仕事をしなければならないこともある。同僚と対立すると時に、理不尽なのは自分なのか同僚なのか、それとも両方なのかを判断するのが難しいこともある。

さらに、あなたと一緒に働いている人は“ガスライター”かもしれない。ガスライターとは、他者を操り、相手に自分が間違っているのではないかと思わせる人たちだ。自分が見ている現実に疑問を持つようになればなるほど、あなたは“真実”を求めてガスライターに頼るようになる。

ガスライターの同僚とは、次のような人だ。

あなたはある日、休憩室に入り、同僚が他人のバッグの中を引っかき回しているのを見た。あなたが問い詰めると、彼は「自分は何もしていない。私が誰かのものをあさると思うなんて、あなたはどうかしている」と言った。

あなたは、自分が信じられなくなる。自分は本当に同僚がバッグをあさっているところを見たのだろうか? そして、自分は疲れていただけなのかもと思うようになる。あなたはこの同僚のことが特に好きではないが、彼は今まで、これほどの悪行をしたことはない。あなたは、自分が彼のことを好きでないがために、彼が何かをたくらんでいると思い込んだのだろうと考える。

ガスライターは、あなたが見たり聞いたりしたものを疑問視させる。あなたがその行動を目撃したときでさえ、自分がしたことを正面から否定する。動画や写真の証拠があっても同じだ。ガスライターは、なぜこのようなことをするのだろうか? それは、これによって損をするより得をした経験の方が多かったからだ。

目撃者がいるのに公然とうそをつく行為は社会的規範やルールに反しており、それを目の当たりにした人はショック状態になる。これほど平然とうそをつく人をこれまで見たことがないため、自分が何をすべきか、あるいはどう反応すべきかが分からなくなる。

一方でガスライターは、同僚や雇用主が自分のうそをのみ込もうとしている間に、何も問題がなかったかのように普段通りの生活を続ける。ある程度の時間が過ぎれば、嵐は過ぎ去るのだ。

人々は、自分が信じられないものに対処すると、いずれは疲れ果ててしまう。脳が疲れ、ガスライターが公然とついたうそで頭がいっぱいになり、他の仕事が手につかないことに気づく。そうして仕事に戻り、ガスライターのついたうそのことを忘れてしまう。これは、私たちが思うよりも頻繁に起こることだ。

これにより、ガスライターの行動は強化される。不適切な行動を起こしたにもかかわらず通常通りの生活を続けることを許され、自分に有利な結果に終わったからだ。大事なのは、ガスライターが自分の行動の責任を取るよう断固として接すること。もちろん、これは同僚よりも雇用主の方が楽に実行できる。

平然とうそをつく同僚への対処には困ることが多い。どうかすると、ガスライターは自分がしたことをあなたのせいにするかもしれない。問題が起きた日時や、あなたが目撃したもの、相手が言ったことは、可能な限り記録しておくこと。ただし、この記録に従業員用の端末を使わないこと。仕事を辞めてしまえば、その端末は会社に残るからだ。

最悪の場合、ガスライターから逃れるためだけに転職先を探すことになるかもしれない。これは不公平なことだが、他の企業で働けばストレスが大きく軽減するだろう。

編集=遠藤宗生

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